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2000 年度 実績報告書

天然分子の最先端構造解析-ナノモル構造決定の可能性に挑む-

研究課題

研究課題/領域番号 12045243
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関大阪大学

研究代表者

村田 道雄  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40183652)

研究分担者 松森 信明  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50314357)
キーワード鍵化学物質 / 誘引物質 / タンパク質糖化 / 高感度NMR
研究概要

本特定領域研究では、微量天然分子の構造決定を以下の2課題を中心に行った。
ホヤ卵由来の精子活性化物質の化学構造:共同研究において、ホヤ卵由来の、ホヤの精子を活性化し誘引する物質の構造解析を行った。その試料重量は数g(数ナノモル)と推定されたが、NMRの微量用プローブを用いて良好な二次元スペクトルの測定に成功し、その化学構造を新奇硫酸化ポリヒドロキシステロイドであると推定した。現在化学合成によって構造の確認を行っている。
タンパク質の糖化によって生成する修飾アミノ酸の化学構造:コラーゲンは寿命の長い細胞間マトリックス蛋白質であり、糖尿病などで血糖値が上昇した折には、糖化を受けやすい蛋白質でもある。この蛋白質の糖化が失明や関節炎などのいわゆる糖尿病合併症の原因となっている。コラーゲンの糖化アミン酸の構造解析を行い、約10μgの試料量で良好な1次元および二次元NMRを測定して構造をN^ω-carboxymelhyl-arginineと決定することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 飯島克昌: "Identification of N^ω-carboxymethylarginine as novel acid-labile advanced glycation end product in collagen"Biochemical J. 347. 23-27 (2000)

  • [文献書誌] 泉川美恵: "^<18>O-labelling Pattern of Okadaic Acid from H_2^<18>O in Dinoflagellate Prorocentrum lima Elucidated by Tandem Mass Spectrometry."Eur.J.Biochem.. 267. 5179-5182 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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