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2000 年度 実績報告書

ニュートリノ質量と超対称性の破れに関する理論的考察と現象論的帰結

研究課題

研究課題/領域番号 12047213
研究機関金沢大学

研究代表者

久保 治輔  金沢大学, 理学部, 教授 (40211213)

キーワードニュートリノ / 超対称性 / 素粒子論
研究概要

当研究の研究目的のは、超対称性を破る機構とニュートリノの質量にどのような関係があるかを調べ、理論的・現象論的帰結を探ることである。超対称的な素粒子の標準理論の一つの特徴は,左巻のニュートリノに質量を持たせるのに,右巻のニュートリノを新しい自由度として導入する必要がない.左巻のニュートリノは超対称理論に存在しているゲージボゾン達のsuperpartner即ちgauginoとhiggsinoと混合して質量を持つことができる.しかし、この混合は最小超対称標準模型の持つRパリティと呼ばれる対称性を破り、一般にRパリティを破る相互作用は陽子崩壊などを引き起こし、ほとんど禁止されている必要がある。今年度は、Rパリティを破る質量項は許すが、Rパリティを破る危険な相互作用は自然に禁止されている可能性を探り、発散のない有限な超対称性大統一理論の枠組みで、この可能性があることを見い出した。このような有限な超対称性大統一理論では、トップとボトムクゥークの質量は独立な物理量ではないので、これらの質量とニュートリノの質量の整合性を調査した。その結果、トップとボトムクゥークの質量とニュートリノの質量は矛盾なく導入できるばかりでなく、トップクゥークの質量の予言が正しい方向に動くことが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Kubo: "Kaluza-Klein threshold and regularization (in) dependence"Nuclear Physics. B574. 495-524 (2000)

  • [文献書誌] T.kobayachi: "Electroweak Symmotry breaking and S-spectrum in M-theory"Nuclear Physics. B580. 3-28 (2000)

  • [文献書誌] S.Egiri: "Study on the nonperturbative existence of Yang-Mills theories with large : extra dimensions"Physical Review. D62. 105025 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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