研究課題/領域番号 |
12047229
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
磯 暁 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (20242092)
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研究分担者 |
石橋 延幸 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (70211729)
北沢 良久 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (10195258)
川合 光 京都大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80211176)
多田 司 東和大学, 工学部, 講師 (10322603)
浜田 賢二 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (10212151)
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キーワード | 行列模型 / 非可検時空 / 超弦理論 / 4次元重力 / 3次反ドジッター空間 / 超対称リー代数 |
研究概要 |
磯、石橋、川合、北澤は、非可換な時空上の場の理論との関係を調べた。行列模型をある種の背景場の回りに展開すると、自然に非可換時空上の場の理論が出てくる。この特殊な背景場を考えることで、自由に動かせるパラメータが導入でき摂動展開などの手法が使えるようになる。この性質をうまく利用して、非可換な時空上のゲージ場の理論になぜ重力が自然にはいっているのかを考察した。特に、Randall Sundrumたちによって提唱されたメカニズム(すなわち重力のモードの中で、10次元の中の4次元面にバウンドされる0モードが存在し残りのモードは重なりが小さいため4次元重力には影響を与えない様になっている)が我々の行列模型でも働らく可能性のあることを示した。浜田は、一般座標不変で2ループで繰り込み可能な四次元重力場の量子論について調べ、宇宙定数の量子補正を計算し、量子幾何学の数値計算と定性的に一致することを示した。石橋は3次元反ドゥ・ジッター空間上の弦理論での相関関数が、パラメタの解析接続等のテクニックを使えば,経路積分の方法を使って第一原理から計算できることを示した。北澤は非可換ゲージ理論のゲージ不変な観測量である開いたウイルソンラインの相関関数が、大きな運動量をもつ場合、閉じたウイルソンループの期待値に関係する事を示した。磯は、曲がった時空の一番簡単な例として非可換球面上のゲージ理論を行列模型から導出しその性質について議論した。また磯、川合はIIB行列模型の自然な拡張として超対称リー代数を使った行列模型を提唱しIIB行列模型ではグローバルな対称性でしかなかったSO(10)をローカルな対称性としてもつ行列模型を考察した。
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