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2000 年度 実績報告書

遺伝的発症モデル動物を用いた海綿状脳症形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12050215
研究機関東京大学

研究代表者

三浦 竜一  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00322074)

研究分担者 甲斐 知恵子  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10167330)
キーワード海綿状脳症 / 病態モデル動物 / Zitterラット / 2次元電気泳動法 / サブトラクション法
研究概要

本研究では海綿状脳症形成機構を解明するモデルとしてZitterラットを用い、遺伝性海綿状脳症の形成機構の解析を行い、さらに類似した病態モデル動物の調査比較研究を行うことを目的としている。感染性の海綿状脳症はプリオン病や遅発性ウイルス感染症である亜急性硬化性全脳炎と進行性多巣性白質脳症などの神経性疾患でみられ、脱髄と空胞変性を病理組織学的な特徴としている。これら感染性の脳疾患の病態を再現し潜伏期間の短い病態動物モデルを得ることは困難であり基礎研究が必要な資材開発として優秀な遺伝的な病態モデル動物の調査研究は重要である。Zitterラットは遺伝的にこれらの病態と近似した全身性神経症状、並びに脳組織で病理組織学的に海綿状変性が観察される。本年度はZitterラットについて発現異常が認められる蛋白質の特定と遺伝子発現の変化について探索を行った。Zitterラット並びに対照としてWTCラットを繁殖飼育し、生後2日目から3週齢までの間に小脳を採取し試料をcytosol分画とmembrane分画に分け2次元電気泳動法を用いて分離し蛋白質の比較解析を行った。生後24日齢のWTCラット小脳のmembrane分画の泳動像に特異的な分子量約78kDa、等電点5〜6の蛋白質スポットが見られた。この他にZitterラットmembrane分画で発現の上昇が認められた蛋白質スポットがいくつか見つかった。また、サブトラクション法を用い、WTCラットで特異的に発現する遺伝子の探索を行った。4日齢のラットから採取した小脳より抽出したRNAを用いて、常法に従って操作し最終的に150^〜400bpの5種類のクローンが得られたが、うち2つはミトコンドリアDNA由来のmRNAで、残りの3種類はデータベースで探索したが一致する分子の同定には至らなかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Iwatsuki,K., et al.: "Antigenetic differences in the H proteins of canine distemper viruses."Vet.Microbiol.. 71. 281-286 (2000)

  • [文献書誌] Wakasa,C., et al.: "Sequence analysis of the genes encoding the phosphoprotein of recent isolates of canine distemper virus in Japan."J.Vet.Med.Sci.. 62. 97-101 (2000)

  • [文献書誌] Miura,R., et al.: "Purification of recombinant canine granulocyte-macrophage colony stimulating factor produced by sendai virus expression system."Proceedings of the International Veterinary Cytokine and Vaccine Conference March. 16-17 (2000)

  • [文献書誌] Fujita,K., et al.: "Analysis of canine interferon-gamma expressed using recombinant sendai virus."Proceedings of the International Veterinary Cytokine and Vaccine Conference March. 16-17 (2000)

  • [文献書誌] Ohashi,K., et al.: "Properties of a new CDV isolated from a raccoon dog (Nyctereutes procyonoides viverrinus ) in Japan."Vet.Record. 148. 148-150 (2001)

  • [文献書誌] Shiotani,M., et al.: "Molecular properties of the matrixprotein (M) gene of the lapinized rinderpest virus."J.Vet.Med.Sci.. (in press).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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