• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

B細胞の抗原認識と活性化制御

研究課題

研究課題/領域番号 12051239
研究機関関西医科大学

研究代表者

黒崎 知博  関西医科大学, 医学部, 教授 (50178125)

研究分担者 阪口 薫雄  熊本大学, 医学部, 教授 (70192086)
キーワードBCR / BLNK / BCAP / GANP / PLC-γ2 / c-Rel
研究概要

ITAMに含まれるチロシン残基がリン酸化されることがBCRシグナルを展開する上で必須であり、なおかつ細胞内タンパク質のチロシンリン酸化がBCR刺激後一番最初に検出できる生化学的反応という事実に基づき、1990年代チロシンキナーゼ群(PTKs)のBCRシグナルにおける役割が活発に検討されてきた。特に、Lyn,Syk,BtkのBCRシグナルにおける重要性、およびLyn,Syk,Btkの活性化機構が明らかにされてきた。
このような今までの成果を踏まえて、B細胞の活性化を担っているアダプター分子、BLNK,BCAPを単離しその役割解明、又細胞表面レセプター、特にB細胞レセプター(BCR)とのカップリング機構の解明を行った。BLNKはPLC-γ2活性化に必須の分子であることをすでに明らかにしていたが、PLC-γ2のみならず、Vavの活性化にも必須であること、さらにVavの活性化にはBLNKがVavをGEM分画にholdすることにより生じていることを明らかにした。
BCAPノックアウトマウスにおいては、B2 B細胞の最終分化が障害を受けていることを既に明らかにしていたが、その原因が、転写因子c-Relのdown-regulationであることを見出した。B細胞の核内で起こる分子メカニズムについては核内因子GANPを単離し、GANPはDNAプライマーゼ活性をもち、DNAヘリカーゼ活性を有するMCMと結合することにより、胚中心B細胞における細胞増殖を制御している機能分子である可能性を示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamazaki, T., Takeda, K., Gotoh, K., Takeshima, H., Akira, S., Kurosaki, T.: "Essential immunoregulatory role for BCAP in B cell development and function"J. Exp. Med.. 195. 535-545 (2002)

  • [文献書誌] Mori, Y., Wakamori, M., Miyakawa, T., Hermosura, M., Hara, Y., Nishida, M., Hirose, K., Mizushima, A., Kurosaki, M., Mori, E., Gotoh, K., Okada, T., Fleig, A., Penner, R., Iino, M., Kurosaki.T.: "Transient receptor potential 1 regulates capacitative Ca^<2+> entry and Ca^<2+> release from endoplasmic reticulum in B lymphocytes"J. Exp. Med.. 195. 673-681 (2002)

  • [文献書誌] Yasuda, T., Tezuka, T., Maeda, A., Inazu, T., Yamanashi, Y., Gu, H., Kurosaki, T., Yamamoto, T.: "Cbl-b positively regulates Btk-mediated activation of phospholipase C-γ2 in B cells"J. Exp. Med.. 196. 51-63 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi