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2000 年度 実績報告書

ウイロイド感染により誘導・抑制される宿主遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12052203
研究機関弘前大学

研究代表者

佐野 輝男  弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (30142699)

キーワードウイロイド / ディファレンシャルディスプレイ法 / mRNA発現量
研究概要

ホップ矮化ウイロイド及びジャガイモspindle tuberウイロイドを各々キュウリとトマトに接種し、接種前及び接種後(28、35日目)の茎葉からmRNAを抽出し、ディファレンシャルディスプレイ法(以下DD法)により、各ウイロイド感染前後で発現レベルに違いの見られたmRNAを特定した。
約200種類のプライマーの組み合わせでDD法を行ない、ウイロイド感染前後のmRNA発現レベルの比較を行なった結果、ホップ矮化ウイロイド/キュウリの系では20種類以上、ジャガイモspindle tuberウイロイド/トマトの系では30種類以上のバンドで増幅量に顕著な違いが確認された。その内で、ホップ矮化ウイロイド/キュウリの系では、感染後バンドの濃さが増加したもの、即ちmRNAの転写が活性化したと考えられたものが15種類、逆にウイロイド感染後バンドの濃さが減少したもの、即ちmRNA転写量が抑制されたと考えられたものが9種類検出された。一方、ジャガイモspindle tuberウイロイド/トマトの系では、感染後転写が活性化されたと考えられたものが20種、抑制されたと考えられたものが19種検出された。
さらに、両ウイロイド/宿主間で共通に増幅量の違いが認められたものを中心に、増幅バンドを回収し、クローニング後、シークエンスを解析してデーターベース上でホモロジー検索を行なった結果、トマトpsbX mRNA、トマト VFNT Cherr Pto locus内のmRNA、シロイヌナズナDEAD mRNAなどと相補性を示すmRNAであることが確認された。今後、得られたcDNAをプローブとしてノーザン解析を行なって、ウイロイド感染による発現量の変化をより詳細に分析する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] SANO,T.,MIMURA.R.,OHSHIMA,K.: "Phylogenetic analysis of hop and grapevine isolates of hop stunt viroid support a grapevine origin for hop stunt disease"Virus Genes. 21巻1号. 53-59 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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