研究課題/領域番号 |
12057101
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西 敏夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70134484)
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研究分担者 |
松下 裕秀 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60157302)
加藤 隆史 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70214377)
中村 聡 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (50227899)
伊藤 耕三 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (00232439)
田中 肇 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60159019)
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キーワード | 強相関 / ソフトマテリアル / 動的制御 / リサイクル / 21世紀型材料 |
研究概要 |
本特定領域研究では、非共有性の分子結合により、複合機能を有する強相関ソフトマテリアルを構築し、分子結合の制御によりその機能の時間・空間制御を実現し、利用後は分子結合を切断して分子ごとに分別回収できる材料、すなわち生産からリサイクルまでを視野に置いた環境適合性と高機能性を両立させる「21世紀型材料」の創出を目的とする。本総括班では、班を超えた共同研究、共通基盤的研究、萌芽的研究を積極的に推進し、「強相関ソフトマテリアルの動的制御」という概念とその研究成果の普及を図る。本年度、共通基盤的研究として、西は多機能走査型プローブ顕微鏡およびリアルタイム表面構造解析装置を導入し、ソフトマテリアルの動的制御に必要なナノ構造解析法とナノ物性測定法を開発した。また、伊藤は超分子サイズ解析装置を導入し、強相関ソフトマテリアルのナノ構造のサイズを測定する汎用装置を整備した。班を超えた共同研究としては、8件の共同研究テーマを採択し、総括班経費より研究費を補助した。 「強相関ソフトマテリアルの動的制御」という概念とその研究成果の普及については、まず平成13年7月16日、17日に第1回全体会議を開催し、班員に対して本特定研究領域推進のための研究方針の徹底を図った。また、9月12日から14日まで第50回高分子討論会が開催されたが、そこで本特定領域研究が特定テーマ「強相関ソフトマテリアル」として採用され、研究内容について積極的な討論が行われた。さらに、9月22日には日本化学会第80秋季年会において、日本化学会と共催のシンポジウム「強相関ソフトマテリアルの動的制御」を開催し、平成14年1月28、29日には名古屋大学で公開シンポジウムを開催し、本特定領域研究の研究成果を一般に公開した。これとは別に、ホームページを開設し、インターネットを通じて広く一般に研究成果を公開したところ、5千件以上のアクセスがあった。
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