研究課題/領域番号 |
12123101
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
田近 栄治 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10179723)
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研究分担者 |
南部 鶴彦 学習院大学, 経済学部, 教授 (00061416)
小椋 正立 法政大学, 経済学部, 教授 (90152446)
知野 哲朗 岡山大学, 経済学部, 教授 (40171938)
黒川 清 東海大学, 医学部, 教授 (30167390)
佐藤 主光 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (50313458)
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キーワード | 健康保険 / 介護保険 / レセプトデータ / 需要関数の計測 / 混合診療 / 管理された競争 / 保険者機能 / 高齢者医療 |
研究概要 |
本年度はこのプロジェクトの最終年度となり、これまでの成果の取りまとめを目指して年度予定を立て、研究を進めた。各研究分担者および協力者のこれまでの個人やグループの目的や成果を踏まえて、本年度は以下三つの主たる活動を行った。 第1に、2003年度途中まで本プロジェクトの代表であり、同年11月に逝去された鴇田忠彦氏を中心として行われてきた、医療保険のレセプトデータを使用して行われてきたマイクロスタディの研究を、鴇田編『日本の医療改革』(2004年、東洋経済新報社)として出版した。また、学術雑誌『医療と社会』(2004年Vol.14, No.3)では、鴇田教授を記念追悼し特集号を編集しているが、そこに本プロジェクトのメンバーの多くが寄稿した。 第2に本プロジェクトの最終報告書の作成を目指して、2004年7月と11月にそれぞれ九州大学と一橋大学で、「医療と介護における世代間格差とその是正」をテーマとしてプロジェクトのメンバーを中心としたシンポジウムを開催した。2回の会議を経て、論文の完成度を上げることに努力を払った。 本年の第3の活動実績は、このシンポの報告論文によって本プロジェクト共同の成果である報告書を取りまとめ、公刊の準備を整えたことである。また、こうした活動と並行して、2005年1月には、アジアにおける健康保険制度について一橋大学大学院、国際企業戦略科、「アジア公共政策プログラム」と共同で国際シンポを開催し、アジアの中での日本の医療制度の問題を見据えた活動も行った。
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