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2000 年度 実績報告書

金融財政政策の評価と将来の望ましい枠組み

研究課題

研究課題/領域番号 12124202
研究種目

特定領域研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

林 文夫  東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80159095)

研究分担者 塩路 悦郎  横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (50301180)
井堀 利宏  東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40145652)
BRAUN Richard Anton  東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90329334)
キーワード理論文献のサーベイ / 財政金融政策 / 計量経済分析 / 構造自己回帰モデル
研究概要

林班は,マクロデータの整備と,金融・財政政策に関する理論文献のサーベイを行った。林は,今年度大幅に改定された国民所得統計をデータベースとして活用するための作業を行うとともに,金融政策に関する最近の文献を整理した。特に,1990年代の日本経済の不振が,銀行の金融仲介機能の低下によるものかどうかという論点に関する内外の文献を収集し,数ある諸説のうちいずれが日本経済に当てはまるのかを検討する作業をはじめた。ブラウンは塩路とともに,「構造自己回帰モデル(structural VAR)」という手法を用いて,予期せざる日本銀行の金融政策をデータから識別し,それが金利に与える影響を推定する作業に入った。塩路は,アメリカに長期研修中で,最近の計量経済の分析手法のサーベイを行っている。特に,「構造自己回帰モデルにおける識別」という論点に関する文献を収集するとともに,最近の手法が上述のブラウン・塩路が構築したモデルに適用できないかを検討中である。井堀は,財政赤字の持続可能性について理論・実証分析を進めた。とくに,地方交付税交付金を通じて,地方政府の公共事業の支出に関するインセンティブがどう影響されるかの分析を進めている。
また,Oxford大学のCoebett氏に来日してもらい,来年度9月に開催するNBER(全米経済研究所,National Bureau of Economic Research)と共催の日本経済コンファレンスの準備を進めるとともに,金融システムの研究について彼女の助言を受けた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 林文夫: ""Identifying a Liquidity Effect in the Japanese Interbank Market""International Economic Review. 42巻2号. 287-316 (2001)

  • [文献書誌] 井堀利宏: ""A Dynamic Model of Fiscal Reconstruction""European Journal of Political Economy. (2001)

  • [文献書誌] 塩路悦郎: ""Identifying Monetary Policy Shocks in Japan""Journal of the Japanese and International Economies. 14巻1号. 22-42 (2001)

  • [文献書誌] 林文夫: "Econometrics"Princeton University Press. 683 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2012-11-16  

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