研究課題/領域番号 |
12124204
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤原 正寛 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40114988)
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研究分担者 |
柳川 範之 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (80255588)
神谷 和也 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50201439)
岡崎 哲二 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90183029)
清水 崇 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助手 (80323468)
松井 彰彦 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (30272165)
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キーワード | 制度 / 組織 / 貨幣 / 規制 / 歴史 / 規範 / 慣習 |
研究概要 |
藤原班は制度・組織の理論的・歴史的分析を課題として研究を進めている。より具体的には貨幣の理論的分析、規制の理論的分析、流動性の経済分析、金融制度の歴史分析、労働生産性の実証分析といったテーマに取り組んでいる。 貨幣の理論的分析については、松井彰彦と清水崇が共同で論文"A Theory of Money with Market Places"を作成した。規制の理論的分析については、神谷が、公益事業が収穫逓増技術を持つ場合にパレート効率的な配分を実現する非線形価格による規制について研究した。結果は、「収穫逓増と非線形価格による規制」(井堀、岡田、伴、福田編『現代経済学の潮流2001』、東洋経済新報社、近刊)にまとめられている。 流動性の経済分析については柳川範之によって流動性に関する理論的・実証的研究が進められている。このテーマについて2001年9月にコンファレンスを開催した。 金融制度の歴史分析については、岡崎哲二が横山和輝と共同で、戦前日本で発達した「機関銀行」関係について実証的に分析した。結果はTetsuji Okazaki and Kazuki Yokoyama "Governance and Performance of the Banks in Prewar Japan : Testing the 'Organ Bank' Hypothesis Quantitatively," (CIRJE-F-111)としてまとめられ、2001年度の社会経済史学会および金融学会で発表された。 労働生産性の実証分析については、今年度から新たに西村清彦をメンバーに加え、分析のためのデータベース構築を行っている。労働投入と賃金のデータを、生産労働-非生産労働、年齢別、教育水準別、男女別、SNA産業別に入力したものであり、現在のところ1980年より1998年までについてほぼ完成している。
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