研究課題/領域番号 |
12124205
|
研究種目 |
特定領域研究(B)
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
石川 城太 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80240761)
|
研究分担者 |
清野 一治 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (00183038)
木村 福成 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (90265918)
深尾 京司 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30173305)
|
キーワード | 国際貿易 / 直接投資 / WTO / GATT |
研究概要 |
1、WTOが直面している問題のいくつかについて理論的な観点から整理・分析を行った。グローバリゼーションの進展及び経済統合の深化に関して、経済統合あるいはグローバリゼーションの度合いや形態によって、貿易政策の効果が大きく異なることを示した。特に、貿易自由化や経済統合の進展が、場合によっては経済に悪影響を与える可能性が示唆される。貿易と環境に関して、エコラベルなどいくつかの代表的環境政策をとりあげ、それが貿易にどのような影響を及ぼすかを分析した。開放経済と閉鎖経済における環境政策の影響の相違を指摘し、国際的な政策協調や制度の調和の重要性をいろいろな観点から議論した。 2、貿易・直接投資関連データ整備の一環として、特に統計的把握が難しいとされる企業内貿易について、アメリカの商務省によって発表されている海外子会杜・外資系企業に関する統計データとアメリカの貿易データ、日本の経済産業省による企業活動基本調査を用いて、企業内貿易の数量的把握を試み、さらにそれに関する第1次的分析を行った。 3、1980年から2000年までの期間につき5年ごとに、産業連関表基本行分類レベル(302部門)という詳細な産業別に、相手国別の輸出・入統計を作成した。このデータを産業連関表や工業統計表と比較することにより(コンバーターも用意済み)さまざまな分析が可能となる。 4、対内直接投資は総務庁(現総務省)の1996年を対象にした『事業所・企業統計調査』個票データを独自に集計し、全産業について3桁業種別に外資系企業の従業者数と、全従業者数に占める割合を算出した。また対外直接投資については東洋経済新報社『海外進出企業総覧』を独自に集計し、同じ3桁業種別に1995年について日系海外現地法人の従業者数を求めた。
|