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2002 年度 実績報告書

新規な分子間相互作用を利用した液晶構造形成と機能発現

研究課題

研究課題/領域番号 12129202
研究機関東京工業大学

研究代表者

竹添 秀男  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10108194)

研究分担者 太田 和親  信州大学, 繊維学部, 助教授 (70160497)
江間 健司  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (80108183)
渡辺 順次  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90111666)
飯田 厚夫  高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (10143398)
赤木 和夫  筑波大学, 物質工学系, 教授 (20150964)
キーワード液晶 / 分子間相互作用 / 液晶構造形成 / 機能
研究概要

総括班として、総括班会議を開催した(下記参照)。また、総括班会議での議論をもとに共同研究を実施した(下記参照)。また、ホームページを開設し、研究概要・会議報告などを行った。
●総括班会議
2002年10月9日総括班会議
●共同研究
竹添グループと飯田グループ
(1)X線マイクロビームを用いたバナナ型液晶セルの局所構造解析:数ミクロンの空間に絞ったX線構造解析を行った。シリンドリカルドメインにおいて、空間的に層構造が変化している様子が観測できた。また、電場印加により層構造が変化することが観察された。
(2)分子のキラル認識により形成された3次元キュービック相のx線構造解析、空間群の決定。初めてのキラルキュービック相を発見した。また、等方相直下のブルー相は層構造を持ち、かつて数例しか観測のないスメクチックブルー相であることを明らかにした。
竹添グループと江間グループ
(1)ジキラル化合物における熱測定。等方相とスメクチックC^*相の間でブルー相の存在を確認。等方相とこのブルー相の間の広い温度にわたる熱異常の発見。上記(2)との関連を議論した。この意味で、ジキラル化合物の研究は本特定Bの3つのグループに渡る共同研究である。総括班としてこのような場を提供できた。
竹添グループと赤木グループ
(1)ヘリカルポリアセチレンを用いた分子ソレノイド効果の測定とヘリックス形成過程の観察:重合系に反射光学顕微鏡を組み込み、真空容器中でヘリカルポリアセチレンが形成して行く過程を観察した。また、形成されたヘリカルポリアセチレンを取り出し、巨視的、微視的方法によって電場印加による磁場発生の観測を試みた。現在のところ成功しておらず、実験は継続中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] D.R.Link, M.Nakata, Y.Takanishi, K.Ishikawa, H.Takezoe: "Flexoelectric polarization in hybrid nematic films"Phys.Rev. E. 65. 010701-1-010701-4 (2002)

  • [文献書誌] S.Shibahara, J.Yamamoto, Y.Takanishi, K.Ishikawa, H.Yokoyama, H.Takezoe: "Critical fluctuations near the smectic--hexatic phase transition with anticlinic structure"Phys.Rev. E. 65. 030702-1-030702-4 (2002)

  • [文献書誌] K.-C.Shin, H.Hoshi, D.-H.Chung, K.Ishikawa, H.Takezoe: "Enhanced Second-Harmonic Generation by Use of the Photonic Effect in a Ferroelectric Smectic C^* Liquid Crystal"Opt.Lett.. 27. 128-130 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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