研究課題/領域番号 |
12133101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米澤 明憲 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (00133116)
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研究分担者 |
安西 祐一郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40051875)
片山 卓也 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70016468)
伊藤 貴康 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (80124551)
溝口 文雄 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50084463)
米崎 直樹 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00126286)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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キーワード | ソフトウェアセキュリテイ / プログラミング・プロトコル検証 / 安全なプログラミング言語 / 安全なオペレーティング / ウィルス / 成りすまし / 安全なメールシステム / サイバーセキュリティ / Cyber security |
研究概要 |
本報告では、我々の特定領域における全期間の総括班活動の概要を述べる。 9つの計画研究を、(1)理論・検証、(2)言語・記述系、(3)OS・インフラの3つの研究項目に分け、各研究項目が、ウイルスや悪意のある攻撃からソフトウエアシステムを防御する3つのアプローチを研究し、その成果によって3層のシステムを守る防御網を研究開発するように、本領域での研究を指導推進した。その結果、相当数に質の高い個別の研究・開発成果が得られ、多くの学術論文、公開ソフトウエア、特許等が公表された。また、社会的インパクトが大きく、それらの研究成果に関して多数の社会的・技術的な「報道」があった。 同時に、上述の3層の防御構造を基盤に持つ、安全性が非常に高いメールシステム「AnZenメール」を本領域の研究者の有志に設計・構築するように促し、新規性と安全性が極めて高いシステムを公開することができた。 本特定領域では3.5年間に、国際ワークショップ・シンポジウムを都合6回開催し、そこでの発表論文をベースに、国際査読付きの論文集をドイツSpringer Verlag社から2冊出版し、そのうち1冊を同社のHot Topicsシリーズに選ばれた。邦文でも共立出版社から全6巻の「サイバーセキュリテイ」シリーズの刊行を総括班員の4人が企画し、本年7月から出版が始まる予定である。 本領域の研究開発に成果やこの分野一般の進歩や種々の論点を、専門研究者でないできるだけ一般の方々に理解してもらうために、公開シンポジウムを合計4回開催し多数の参加者を得るとともに、開催についても幾つかの一般紙の「報道」を受けた。 さらに、これの研究成果に着目した米国マイクロソフト社は、自社のOSウインドウズシステムのソースコードを領域に参加した6大学に開示するという提案を受けた。
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