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2005 年度 実績報告書

心不全の戦略的研究-発生工学を用いた心不全の病態解明と遺伝子・細胞治療

研究課題

研究課題/領域番号 12136101
研究機関千葉大学

研究代表者

小室 一成  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30260483)

研究分担者 瀧原 圭子  大阪大学, 保健センター, 助教授 (70252640)
松原 弘明  京都府立医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10239072)
斉藤 能彦  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30250260)
室原 豊明  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90299503)
福田 恵一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (20199227)
キーワード心不全 / アンジオテンシンII / STAT3 / 骨髄幹細胞 / ナトリウム利尿ペプチド / 分化 / 再生
研究概要

本研究の目標である心不全の病態解明と新たな治療法の確立について多角的に研究を推進できたと考えられる。特にマウスの心機能解析法(心臓カテーテル検査、心臓エコー検査)を確立させたことは、我が国全体における心機能解析技術の飛躍的な向上に寄与できたと思われる。また、本研究代表者や研究分担者らがこれまで世界的にもリードしてきた研究対象であるナトリウム利尿ペプチド、アンジオテンシンII、サイトカイン、三量体G蛋白質、などに着目し、これらの遺伝子改変マウスを作製し実験に用いることができた。心機能に関与する遺伝子をターゲットとした遺伝子改変マウスの解析をおこなうことで心不全の病態を分子レベルで解明した。さらにこれらのマウスに胸部大動脈の縮窄または冠動脈の結紮などの手術を施し、圧負荷心肥大モデル、心筋梗塞モデル、虚血再灌流モデルなどを作製した際の心不全の発症・進展に対する影響も検討した。得られた知見は心不全の発症機序のみならず、心筋細胞が正常機能を維持するための機序についても新しい概念を与えた。心不全発症の分子機序を明らかにすることで心不全の新たな治療基盤を打ち立てることができた。また、心筋細胞の分化・発生の機序に関する研究をおこない、心筋細胞の分化に必須の転写因子や成長因子などを同定した。複数の転写因子を同時に発現させることにより心筋細胞の分化が誘導されることを明らかにした。細胞治療に関する研究では幹細胞生物学と再生医学、心臓病学の領域において先駆的な業績をあげ、国内外における心筋細胞の再生研究に大きな進歩をもたらした。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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