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2004 年度 実績報告書

骨格系の制御プログラムにおける骨形成因子の機能と役割

研究課題

研究課題/領域番号 12137211
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

今村 健志  財団法人癌研究会, 生化学部, 部長 (70264421)

研究分担者 宮園 浩平  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90209908)
キーワードBMP / 骨格系 / Smad / シグナル伝達
研究概要

骨形成因子(BMP)のシグナル伝達のメカニズムについて、ユビキチン・プロテアソーム系によるレセプターと細胞内シグナル伝達分子Smadの分解に焦点を絞って検討した。
今年度は、昨年までに明らかにしたSmurfが抑制型Smadを介してTGF-β/BMPシグナルを制御していることについてさらに研究を進めた。まず、Smurf1と抑制型Smadの協調作用をin vivoで証明するために、Smurf1とSmad6を軟骨特異的に発現するトランスジェニックマウスを作製し、両者を掛け合わせてそのフェノタイプを解析した。その結果、Smad6トランスジェニックマウスは短肢症を呈したが、Smurf1トランスジェニックマウスは外見上正常だった。ところが両者を掛け合わせると、Smad6単独トランスジェニックマウスよりも強いフェノタイプを示した。以上のことは加in vivoで両者が協調的に作用することを示唆する。
次に、Smad7に結合してその作用を調節する新たな分子を探索する目的で、Smad7をベイトに酵母Two-hybrid法を施行した。その結果、Smurf様E3ユビキチンリガーゼNEDD4-2とWWP1がSmad7と結合することを見いだした。さらに実験を進め、両者がSmurf1同様にSmad7を介して、レセプターの分解に関与していることを明らかにした。また、発現解析からこれらのE3ユビキチンリガーゼは発現組織や細胞が異なることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] NEDD4-2 negatively regulates TGF-β signaling by inducing ubiquitin-mediated degradation of Smad2 and TGF-β type 1 receptor2004

    • 著者名/発表者名
      Kuratomi G, Imamura T(他5名)
    • 雑誌名

      BIochem.J. 386(3)

      ページ: 461-470

  • [雑誌論文] Vasorin, a transforming growth factor β-binding protein expressed in vascular smooth muscle cells, modulates the arterial response to injury in vivo2004

    • 著者名/発表者名
      Ikeda Y, Imamura T(他13名)
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 101(29)

      ページ: 10732-10737

  • [雑誌論文] Negative regulation of transforming growth factor-β (TGF-β) signaling by WW domain-containing protein 1 (WWP1).2004

    • 著者名/発表者名
      Komuro A, Imamura T(他5名)
    • 雑誌名

      Oncogene 23(41)

      ページ: 6914-6923

  • [雑誌論文] Smad6/Smurf1 overexpression in cartilage delays chondrocyte hypertrophy and causes dwarfism with osteopenia.2004

    • 著者名/発表者名
      Horiki M, Imamura T(他8名)
    • 雑誌名

      J.Cell Biol 165(3)

      ページ: 433-445

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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