研究課題/領域番号 |
12140205
|
研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
平林 義雄 独立行政法人理化学研究所, 平林研究ユニット, ユニットリーダー (90106435)
|
研究分担者 |
古屋 茂樹 独立行政法人理化学研究所, 平林研究ユニット, 研究員 (00222274)
大須賀 壮 独立行政法人理化学研究所, 平林研究ユニット, リサーチアソシエイト (10332321)
三好 一郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科・実験動物研究教育センター, 助教授 (10183972)
長塚 靖子 独立行政法人理化学研究所, 平林研究ユニット, 研究員 (70108497)
|
キーワード | スフィンゴ脂質 / スフィンゴミエリン / グルコシルセラミド / ノックアウトマウス / プルキンエ細胞 / セリンパルミチン酸転移酵素 / グルコース転移酵素 |
研究概要 |
Stlc2ノックアウトマウス:L7CreトランスジェニックマウスとSptlc2floxマウスとを交配させることによりプルキンエ細胞特異的にスフィンゴ脂質合成が欠損したノックアウトマウスを確立した。驚いたことに、プルキンエ細胞は、小脳の領域特異的に生存している細胞が存在していた。プルキンエ細胞は、生後4週目から6週の間に急激に死ぬ。しかし、小脳lobule X, XIにおいて、特徴的にプルキンエ細胞は生存していた。ノックアウトマウスはマイルドな行動異常を示し、特に歩行時の後肢の運動に異常が認められ、coordination異常と(特定領域の)プルキンエ細胞の関連性が示唆された。 ノックアウト動物:GlcT-1トランスジェニックバエとEigerの強制発現により神経細胞死を示すハエとを交配させることにより完全に細胞死を抑制できることを見いだした。この抑制は、GlcT-1に特異的であり、他のスフィンゴ脂質代謝関連遺伝子による抑制効果は全く認められなかった。 また、スフィンゴミエリン合成に関わるセラミド輸送タンパクCERTの遺伝子の機能解析の目的で、ノックアウトマウスの作製を進めているが、そのターゲッティングベクターを調製した。 新しい生理活性糖脂質:HL60細胞より精製した新規糖脂質PtdGlcの画分中に、強力な神経ガイダンス因子活性を有している事を見いだした。この活性を示す因子の本体を同定とその作用機構の解析に着手した。
|