研究課題/領域番号 |
12144207
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
倉智 嘉久 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30142011)
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研究分担者 |
石井 優 大阪南医療センター(臨床研究部), 免疫異常疾患研究所, 研究員 (10324758)
日比野 浩 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70314317)
丸山 芳夫 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00133942)
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キーワード | 内向き整流カリウムチャネル / 水チャネル / 上皮細胞 / ホメオスターシス / 腎臓 / グリア |
研究概要 |
本研究では、平成12年度発足の特定領域研究「イオン・水・小分子のベクトル輸送の分子基盤とシグナル伝達に関する研究(領域代表:倉智嘉久・大阪大学医学系研究科・教授)」の研究班として、上皮細胞・グリア細胞等におけるイオン・水の極性輸送(ベクトル輸送)の分子基盤を解明し、その異常により生ずる疾患の病態理解や治療法の開発を目的とした。当研究班としては、特に内向き整流カリウムチャネルKir4.1・Kir5.1、水チャネルAQP4を対象とし、細胞内局在機構とチャネル機能の理解を目指し、多くの成果を挙げた。領域全体としては、2光子励起法をはじめとした新しい方法論の確立や、多くの疾患モデル動物の作成に成功し、ベクトル輸送の理解を進めた。チャネルやトランスポーターなどの素子の機能を統合し、ベクトル輸送を統合的に解析するためのコンピューターシミュレーションにも着手し、その土台をほぼ完成させた。平成17年に施行された事後ヒアリングでは、領域全体の最終評価として、A+(期待以上の研究の進展があった)を拝受した。本年度は、本特定領域の成果をとりまとめることに専念した。平成17年4月16日には、本領域研究の最終取りまとめ公開シンポジウム「イオン・水・小分子のベクトル輸送の分子基盤とシグナル伝達に関する研究」を、東京大学本郷キャンパス山上会館で行った。同時に、成果とりまとめの業績集として冊子体を作成した。また、出版物としては、「イオンチャネル最前線update(医歯薬出版株式会社:平成17年8月30日発行)」を編集し、研究成果を広く公表した。
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