研究課題/領域番号 |
12202004
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 (2001-2004) 国立遺伝学研究所 (2000) |
研究代表者 |
武田 洋幸 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (80179647)
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研究分担者 |
成瀬 清 東京大学, 大学院理学系研究科, 講師 (50208089)
堀 寛 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (60116663)
工藤 明 東京工業大学, 生命理工研究科, 教授 (70178002)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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キーワード | メダカ / ゲノム / 発生学 / EST / SNP / Hox Cluster / 進化 / 突然変異体 |
研究概要 |
本研究は日本で開発されたモデル生物メダカを主な対象として、発生システムの解明に向けたゲノム情報基盤の整備、突然変異体の収集および形態形成遺伝子群、Hoxクラスターの進化の解析を3つの研究室で実施して以下のような成果が得られた。 1.ESTからみた魚類の発生システム(武田研):(1)発生過程で発現する遺伝子の網羅的単離を行った結果、5年間で約19万件を登録した(medaka ESTの9割を占める)。(2)メダカ初期胚で発現する遺伝子8,091個を有するmicroarrayを完成させた(medaka microarray 8K)。(3)ESTからなる変異体の迅速マッピングシステム、m-markerを完成させた。これらの情報は、Medaka EST database http://medaka.lab.nig.ac.jp/で公開している。 2.メダカHoxクラスターの全容解明(堀研):メダカ全hox遺伝子を含むBAC clone(7クラスター分10種類)をshotgun sequencingにより配列を決定した。その結果、メダカHoxクラスターはゼブラフィッシュ同様7クラスターであるが、メダカにはhoxCbが存在せず,ゼブラにはhoxDbが存在しない、という大きな相違がみられた。これは一度8倍化したクラスターが再編成過程で、メダカとゼブラでは異なるクラスターが消滅したことを意味している。 3.メダカ器官形成変異体の単離(工藤研):ENU処理した親の子孫200系統を解析して、171系統の変異体を単離した。これらの変異体には、心臓、血管、血球、肝臓、鰭(鰭再生)、耳石そして骨の形成に異状を示すものが含まれており、今後の重要な研究リソースとなる。また、メダカヒレ再生のcDNAライブリーを構築し、EST解析を実施した。その結果、3454種類の遺伝子が同定された。
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