研究課題
特定領域研究
ヒトゲノム情報の充実を背景に、本研究では、(1)ゲノム網羅的な候補遺伝子アプローチから疾患感受性SNPをスクリーニングし、得られたSNPについて、(2)11,000人を超える大規模かつ臨床データの整った集団サンプルを用いて有意性を検証することで、動脈硬化・高血圧関連遺伝子群を解明することを目的とした。同時に既知の動脈硬化・高血圧感受性候補遺伝子についても有意性を再検証した。多因子疾患は環境因子と遺伝因子とが相互に影響して発症することから、遺伝-環境相互作用も含めて検討した。1.大規模集団サンプルの構築愛媛県下でのサンプリングに加え、共同研究ベースで全国の遺伝疫学コホートを集約することで、精緻な臨床情報を有する約11,000例の大規模集団サンプルを構築した。2.高血圧/正常血圧サンプルの収集候補遺伝子をスクリーニングするために、厳密な基準で高血圧/正常血圧サンプルを各群700余例ずつ収集した。3.ハイスループットの遺伝子解析システムの構築多数の遺伝子を大規模サンプルで解析するために、ハイスループットの遺伝子解析システムを構築した。1日あたり約12,000タイピングを可能とし、遺伝子解析-データ化-データ分析までをシームレスに実行可能な環境を整えた。4.ゲノム網羅的候補遺伝子のスクリーニング主にシグナル伝達系に属する候補遺伝子について、ケース/コントロールサンプルを用いた網羅的なスクリーニングを行った。307個のSNPを解析し、38個の陽性SNPを得た。このうち幾つかは、大規模集団サンプルでも有意性が検証された。5.遺伝-環境相互作用の検証、従来の高血圧・動脈硬化感受性候補遺伝子について、環境因子との交絡に着目して再検討を行った。その結果、幾つかのSNPでは、遺伝子多型単独ではなく環境因子との交絡をもって高血圧と有意な相関を示した。これらの成績を踏まえ、今後はより網羅的な疾患発症モデル解析を展開していく計画である。
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