研究課題
特定領域研究
平成12-16年度の5年間の研究により、以下の成果を得た。(1)枯草菌・大腸菌というモデル微生物の必須遺伝子セットを明らかし、細胞機能の根幹を担う遺伝子の普遍性と多様性の理解が進んだ。発現制御ネットワークの全体像の解明が進み、特に、2成分制御系の全体像とそれらの機能ネットワークが明らかにされた。(2)約1000代謝中間体の定量が可能である、最先端のメタボローム解析技術を世界に先駆けて開発し、枯草菌・大腸菌の代謝システムのシステム的理解への展望を示した。(3)光合成機能の制御やストレス応答のシグナル伝達・遺伝子発現制御システムを中心に、シアノバクテリアの生命現象の分子的理解について、多数の成果を得た。(4)病原性細菌のゲノム配列情報に基づく、新規病原遺伝子群の発見やその解析により、病原性メカニズムや病原菌のゲノム特性に関する理解を大きく前進させた。(5)真核生物の起源に最も近い生物である原始紅藻のゲノム配列を、真核生物としては世界で始めて完全に決定した。(6)独特な生活環を持つ細胞性粘菌について、大規模なcDNA解析と遺伝子発現プロファイル解析を行い、国際的な細胞性粘菌のゲノムプロジェクトに貢献した。(7)ゲノム配列情報の比較解析、タンパク質の高次構造と機能予測、アレー実験からのネットワーク解析、細胞機能のシミュレーション等の研究を推進すると共に、枯草菌・シアノバクテリアのゲノム構造・機能に関する、世界標準となるデータベースを構築した。(8)真核生物を含む様々な生物の、諸細胞機能を担う遺伝子システムの研究、遺伝子ファミリーのシステマチックな研究、遺伝子とゲノムの進化・多様化に関する研究を推進し、我国のゲノム生物学研究の裾野を大きく広げた。総括班では、領域内外の研究連携の推進のためのシンポジウム・研究会の開催、大型機器の購入、研究支援者の雇用や事業的経費の支援を行った。
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