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2000 年度 実績報告書

情動・ストレス反応におけるプロスタノイドの役割とその分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 12210091
研究機関京都大学

研究代表者

小林 拓也  京都大学, 医学研究科, 助手 (20311730)

キーワードストレス / プロスタグランジン / 受容体 / ノックアウトマウス
研究概要

神経病態におけるプロスタノイドの役割の解明を目指し、上記のプロスタノイド受容体欠損マウスを用いたところ、我々は、まず、PGE2がEP3を介して中枢性発熱を媒介することを見い出した(Ushikubi et al.Nature,395,281,1998)。これは、EP3が中枢神経系で豊富に発現し、特に終板血管器官(OVLT)の周辺に多く局在している知見(Sugimoto et al.Neurosci.,162:919,1994)とよく合致した。また、EP3欠損マウスでは、エンドトキシン(LPSなど)によるACTH分泌が有意に抑制されており、EP3が中枢性ストレス反応に必須である可能性が明らかとなった(Matsuoka et al.,in preparation)。加えて、EP1欠損マウスでは、扁桃体中心部におけるストレス応答性c-fos発現や明暗スイッチによる行動量変化が障害されているという知見を得た(Matsuoka et al.,in preparation)。これらの所見から、PGE2が複数のEP受容体を介して、情動・ストレスの制御経路を調節していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kobayashi,T. et al.: "Amino acids residues conferring ligand binding properties of prostaglandin I and prostaglandin D receptors"J.Biol.Chem.. 275. 24294-24303 (2000)

  • [文献書誌] Matsuoka T. et. al.: "Prostaglandin D2 as a mediator of allergic asthma"Science. 287. 2013-2017 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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