研究課題/領域番号 |
12213059
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
高田 穣 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30281728)
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研究分担者 |
木浦 勝行 岡山大学, 医学部, 講師 (10243502)
平野 世紀 川崎医科大学, 医学部, 助手 (20368616)
松下 暢子 川崎医科大学, 医学部, 助手 (30333222)
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キーワード | 相同組替え / ファンコニ貧血 / ジーンターゲティング / DNA修復 / 複製後修復 |
研究概要 |
1.京都大武田研究室山添らとの共同研究でBRCA2の各種トランケーション変異株を作製し、解析した。特に、BRC3リピート以下でのトランケーション変異株(BRC3-tr株)においてFANCC遺伝子破壊に成功し、古典的FA経路とBRCA2とのエピスタシス解析が進行中である。 2.FANCD2のノックアウト細胞の表現型から、FANCD2が相同組み換えに重要な役割をはたすこと、しかもその後期過程に作用している可能性があることを見いだした(論文投稿中)。 3.FANCD2のtwo-hybridスクリーニングを行い、昨年6月新規のE3リガーゼを同定し、ノックアウト細胞を作製し現在検討中である。これは昨年9月に米国のグループによってFANCD2モノユビキチン化に必須な新規ファンコニ遺伝子として発表されたFANCLと同一の分子であった。また、あるBRCA関連因子がFANCD2と会合する(免疫沈降で確認)ことも見いだし、これについても現在ノックアウト細胞作製中である。 4.ニワトリFANCD2蛋白をTAPタグ付加してDT40細胞に発現し、精製することに成功した。現在これに会合する因子の同定中である。さらに今後生化学的アッセイに利用する予定である。 5.FANCAのノックアウト細胞を作製し、これでA、G、D1、D2、C、Lの5種がそろったことになる。シスプラチン感受性においてD2=C=L>D1>G=Aの関係を認めた。 6.FANCC細胞においてSCEの上昇をみとめたが、これはBLMヘリケースとのダブルノックアウトによってエピスタシスとなった(論文準備中)。
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