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2003 年度 実績報告書

H.pylori感染スナネズミ腺胃発がん過程における遺伝子変異

研究課題

研究課題/領域番号 12213164
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

立松 正衛  愛知県がんセンター, 腫瘍病理学部, 副所長・部長 (70117836)

研究分担者 溝下 勤  愛知県がんセンター, 腫瘍病理学部, 研究員 (40347414)
塚本 徹哉  愛知県がんセンター, 腫瘍病理学部, 主任研究員 (00236861)
キーワードβ-catenin / スナネズミ腺胃発がんモデル / microdissection / mutation
研究概要

1.N-methyl-N'-nitro-N-nitrosoguanidine (MNNG)誘発ラット胃がんにおいて、免疫組織学的にβ-cateninタンパクの細胞内の局在、microdissection法とPCR-single strand conformation polymorphism法およびdirect sequence法によりExon 3の遺伝子変異を解析した。その結果、β-cateninタンパクは、膜に14例(63.6%)、細胞質に4例(18.2%)、核に集積しているものが4例(18.2%)であった。β-catenin遺伝子のExon 3の変異が、核への集積に一致すること、しかも胃発がんの進展後期に関係することを確認した。
2.28例のN-methyl-N-nitrosourea (MNU)誘発スナネズミ腺胃発がんモデルを用いて、β-cateninの局在と変異を解析したが、核への集積や遺伝子変異を示す例は確認されなかった。そこで本年度はさらにサンプルを追加して検索した結果、合計43例の腺胃がんについてβ-cateninが膜に局在する例は43例(91.5%)、細胞質が3例(6.3%)、核へ集積した例が1例(2.1%)であった。β-catenin遺伝子Exon 3の検索の結果、核に集積した1例で、変異のhot spotであるコドン34にGGA(Gly)->GAA(Glu)の変異が確認された。ラットだけでなくスナネズミにおいても、β-catenin遺伝子のexon 3の変異は、胃がん進展の後期に起こりタンパクの核への集積と高い相関性を示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tatematsu, M., et al.: "Helicobacter pylori infection and gastric carcinogenesis in animal models"Gastric Cancer. 6・1. 1-7 (2003)

  • [文献書誌] Nozaki, K., et al.: "Effect of early eradication on Helicobacter pylori-related gastric carcinogenesis in Mongolian gerbils"Cancer Sci.. 94・3. 235-239 (2003)

  • [文献書誌] Tsukamoto, T., et al.: "beta-Catenin mutations and nuclear accumulation during progression of rat stomach adenocarcinomas"Cancer Sci.. 94・12. 1046-1051 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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