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2001 年度 実績報告書

腫瘍の形成と維持の機構

研究課題

研究課題/領域番号 12215024
研究機関東京大学

研究代表者

渋谷 正史  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10107427)

研究分担者 中村 佐千枝  東京大学, 医科学研究所, 助手 (60313087)
矢花 直幸  東京大学, 医科学研究所, 助手 (90292846)
丸 義朗  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00251447)
キーワード血管新生 / VEGF / シグナル伝達 / VEGFR-2(KDR) / VEGFR-1(Flt-1) / 系統発生
研究概要

VEGFとその受容体ファミリーおよびAngiopoietin-Tie受容体について解析し、(1)Flt-1(VEGFR-1)遺伝子が哺乳類のみならず鳥類に正確に保存されていること、(2)Ang1-Tie2系は内皮細胞によるチューブ形成を促進するが、これはVEGF系に強く依存すること、(3)Ang-Tie2系の人為的阻害によりがん性腹水の貯留をある程度抑制できること、(4)黄班変性症モデル実験系における浮腫、血管新生はVEGF-VEGFR系に強く依存した現象であること、またそれにはKDR(VEGFR-2)のみならずはFlt-1(VEGFR-1)も重要な役割を果たすこと、(5)ヒト血管腫から樹立した内皮様細胞株がVEGFR-1,-2,-3を発現する興味ある性質を示すこと、などを明らかにした。さらに、Bcr-Ablがん遺伝子の作用を調べ、Rat1細胞のBcr-Ablによるsoft agar colony形成能獲得にはPKCdeltaがポジティブに関与することを示した。
VEGF受容体、PDGF受容体の機能やシグナル伝達の特徴を明らかにするためには、生化学的解析ととも1系統発生的解析を行い、比較することは重要である。今回のVEGFR-1(Flt-1)の鳥類における発見は、血管系の発生、造血系の発生、骨髄形成やマクロファージ系の機能とVEGF系の関連を調べる上で、よい手がかりになると考えられる。Ang系とVEGF系の相互関係について、in vivoにより近いHUVEC-fibroblast共チューブ形成においては、内因性のVEGF-VEGFRシステムが機能していることが極めて重要であり、その上でAng, FGF, HGFなどが作用しうることが明らかとなった。血管系の人為的抑制を考える場合、まずVEGF系を標的をすることが最も効果的であることを示している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Sawano, A., Iwai, S., Sakurai, Y., Ito, M., Shitara, K., Nakahata, T., Shibuya, M.: "Vascular Endothelial Growth Factor Receptor-1(Flt-1) is a Novel Cell Surface Marker for the Lineage of Monocyte-Macrophages in humans"Blood. 97. 785-791 (2001)

  • [文献書誌] Hiratsuka, S., Maru, Y., Okada, A., Seiki, M., Noda, T., Shibuya, M.: "Involvement of Fit-1 Tyrosine Kinase (Vascular Endothelial Growth Factor Receptor-1) in Pathological Angiogenesis"Cancer Res.. 61. 1207-1213 (2001)

  • [文献書誌] Luo, J.-C., Shibuya, M.: "A variant of nuclear localization signal of bipartite-type is required for the nuclear translocation of hypoxia inducible factors (1α,2α and 3α)"Oncogene. 20. 1435-1444 (2001)

  • [文献書誌] Kin, Y., Shibuya, M., Maru, Y.: "Inhibition of protein kinase C delta has negative effect on anchorage-independent growth of BCR-ABL-transformed Rat1 cells"Leuk. Res.. 25. 821-825 (2001)

  • [文献書誌] Takahashi, T., Yamaguchi, S., Chiba, K., Shibuya, M.: "A single autophosphorylation site on KDR/Flk-1 is essential for VEGF-A-dependent activation of PLC-γ and DNA synthesis in vascular endothelial cells"EMBO J.. 20. 2768-2778 (2001)

  • [文献書誌] Maru, Y., Bergmann, E., Coin, F., Egly, J., Shibuya, M.: "TFIIH functions are altered by the P21OBCR-ABL oncoprotein produced on the Philadelphia chromosome"Mutat. Res.. 483. 83-88 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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