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2000 年度 実績報告書

プロテインキナーゼCと直接相互作用するLIM及びRINGタンパク質の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12215084
研究機関大阪大学

研究代表者

黒田 俊一  大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (60263406)

キーワードLIMドメイン / PとC / RINGドメイン / RING-IBR / 足場タンパク質 / 活性化
研究概要

先に我々は、亜鉛フィンガーであるLIM及びRINGドメインの多くが、細胞の増殖、分化、癌化及びアポトーシスに関係するプロテインキナーゼC(PKC)と直接相互作用する機能ドメインであることを見いだした。本研究では、新規のPDZ-LIMタンパク質ENH及び新規のRING-IBRタンパク質RBCK1の細胞内での役割をPKC等のプロテインキナーゼ群との相互作用を通して解析を行った。その結果、心筋細胞においてENHはPDZドメインを介してZディスクに局在し、LIMドメインを介してcPKC(PKCサブタイプ:α、β、γ)をリクルーティングして心肥大化機構に関与すること、また神経細胞においてはLIMドメインを介してカルシウムNチャネルとcPKCを同時にリクルーティングして同チャネルのConductivity制御に関係していることが明らかになった。また、RBCK1はプロテインキナーゼ群と相互作用をする転写因子であると同時に、ユビキチンリガーゼE3として機能する「1分子2機能タンパク質」であることが判明した。さらに、同じRING-IBRファミリーに属する若年性パーキンソン病原因遺伝子産物Parkinや原癌遺伝子産物であるBRCA1やPMLも同じ活性を有することが判明した。今後は「1分子2機能」の意義を細胞レベルから検討する必要がある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nakagawa,N.S: "ENH,Containing PDE and LIM Domain, Heart/Skeletal Muscle-Specific Protein, Associates with Cytoskeletal Protein"Biochem.Biophys.Res.Commun. 272. 505-512 (2000)

  • [文献書誌] Inatome,R.S: "Identification of CRAM, a Novel unc-33 Gene Family Protein That Associates with CRAMP3"J.Biol.Chem.. 275. 27291-27302 (2000)

  • [文献書誌] Oyasu,M.S: "Immunocytochemical Localization of a Newron-Specific Thrombospondin-1-like Protein, NELL2."Brain Res.Mal.Brain Res.. 76. 151-160 (2000)

  • [文献書誌] Fossey.SC.S: "Identification and Characterization of PKCBP1,a Candidate RACK like Protein."mam.Genome. 11. 919-925 (2000)

  • [文献書誌] Lim,S.S: "Sharpin a novel postsyhaptic density protein that directly interacts with the Shank family of proteins."mal.cell.Neurosci.. 17. 385-397 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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