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2000 年度 実績報告書

細胞接着におけるRho-mDia系の機能と作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12215140
研究機関獨協医科大学

研究代表者

富永 知子  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (00280587)

キーワードRho / mDia / DIP / 細胞接着斑 / がん化能
研究概要

低分子量G蛋白質Rhoの標的蛋白質であるRho kinaseとmDiaは、協調してアクチン細胞骨格の構築を調節するが、mDiaの下流でSrc kinaseが関与してアクチン細胞骨格の構築のみならず、細胞質分裂、転写活性を調節することを見いだした(関連論文参照)。本研究においては、Yeast Two-Hybrid法を用い新たに見いだしたmDia結合蛋白質の一つ、DIP(Diaphanous Interacting Protein)についてその細胞内機能を検討した。生化学的に、DIPとmDiaの結合部位を明らかにすると共に、細胞内で、DIPがmDiaおよびSrc kinaseと細胞接着斑においてco-localizeすることを見いだし、細胞接着斑におけるDIPの機能を検討中である。また、DIPが、Grb2と結合することも見いだし、DIPの種種の変異体を用い、Focus Formation Assayを施行し、DIPが細胞のがん化能に影響を及ぼすことも明らかになった。Rho系とRas系とのクロストークを明らかにするため、更に検討を加えている。
また、Yeast Two-Hybrid法を用いて見いだした他のmDia結合蛋白質は、既知の転写調節因子であるが、mDiaの一過性強発現により、この核内蛋白質が細胞質へ移動することを見いだした。この機序として、mDiaが核内に入り得ることを細胞レベルで明らかにした。今後更に、mDiaとこの核内蛋白質の結合の意義を、生理的条件下で明らかにする予定である。
関連論文:Tominaga,T.et al.2000 Diaphanous-related formines bridge Rho GTPases and Src tyrosine kinase signaling.Mol.Cell 5,13-25.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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