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2000 年度 実績報告書

細胞がん化のシグナル伝達の解析と抗がん剤リードの探索

研究課題

研究課題/領域番号 12217163
研究種目

特定領域研究(C)

研究機関国立感染症研究所

研究代表者

上原 至雅  国立感染症研究所, 生物活性物質部, 部長 (50160213)

研究分担者 深澤 秀輔  国立感染症研究所, 室長 (10218878)
キーワードMEK阻害剤 / U0126 / 足場非依存性増殖 / apoptosis / rapamycin / anoikis / MIA PaCa-2 / TPA
研究概要

1.MEK阻害剤U0126のヒトがん細胞の増殖に及ぼす影響を調べ、大腸がんや乳がんの中に足場非依存性増殖を足場依存性増殖よりも強く抑制するものを見出した。乳がんで足場非依存性増殖が選択的に抑制された2株はERK経路が活性化していた。これらの細胞を浮遊状態でU0126処理するとapoptosisが誘導されたが、接着状態では細胞死は起こらなかった。シグナル伝達分子の活性化状態を調べると、U0126はMEK-ERK経路に加え、mTOR-p70S6Kの経路を阻害していた。別のMEK阻害剤PD98059とmTOR阻害剤rapamycinを用いた実験から、両経路を同時に遮断することにより、非接着状態におけるapoptosis(anoikis)が誘導されることが示された。
2.ヒト膵臓がん由来MIA PaCa-2細胞において、ホルボールエステルTPAが足場非依存性増殖を特異的に亢進することを見出し、これに関与するシグナルについて検討した。その結果、MIA PaCa-2細胞の足場非依存性増殖の促進には、PKCを介するERK→AP1の活性化が重要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Endo,N.: "Herbimycin A induces G1 arrest through accumulation of p27Kip1 in cyclin D1-overexpressing fibrobliasts."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 267. 54-58 (2000)

  • [文献書誌] Fukazawa,H.: "U0126 reverses Ki-ras mediated transformation by blocking both MAP kinase and p70 S6 kinase pathways."Cancer Res.. 60. 2104-2107 (2000)

  • [文献書誌] Cho,S.I.: "Novel compounds,'1,3-selenazine derivatives' as specific inhibitors of eukaryotic elongation factor 2-kinase."Biochem.Biophys.Acta. 1475. 207-215 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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