研究課題/領域番号 |
12218102
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉川 裕之 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (40158415)
|
研究分担者 |
神田 忠仁 国立感染症研究所, 遺伝子解析室, 室長 (60134615)
星合 昊 近畿大学, 医学部, 教授 (50111290)
平井 康夫 癌研究会附属病院, 副部長 (00260076)
永田 知里 岐阜大学, 医学部, 助教授 (30283295)
岩坂 剛 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60117067)
|
キーワード | HPV / CIN / 子宮頸癌 / コホート研究 / ワクチン / HLA |
研究概要 |
CINの癌への進展に関与する因子を解明するため、CINI/II症例を対象にコホート研究を行っている。解析段階には達していないが、モニタリングを徹底するとともに、附随研究で成果を挙げている。 1.現在進行中のコホート研究2についてモニタリングを施行した。施設診断による登録数は834例に達したが、中央病理診断での不適格を除いた適格例は748例である。CINIII進展が確定されたのは5例である。 2.中央細胞診断の成果として、HPV16関連型ではCIN gradeに関わらず、HPV感染所見が少ないことを示した。 3.中央組織診断の成果として、HPV感染時に見られる特殊な核内所見に注目し、これがHPV16関連型で認められることを示した。 4.平成6-9年登録の症例対照研究の症例185例を対象とするコホート研究1では、CIN III進展にはHPV16/18/33/52/58感染が有意な因子であり、CIN I/II消失には低いCMV抗体価が有意な因子であった。 5.HPV16陽性例では、中和抗体が、CINの進展に関連している可能性を示した。 6.HPV16/52/58のうち複数のVLP抗体を持つ場合、CINになりやすいことを示した。一つのHPV型に対する免疫は他の型の感染とそれに続くCIN発生を抑制し得ない。 7.特定のE6variantとHLA Class IIの関係は子宮頸がん発生に関与している。
|