研究課題/領域番号 |
12218102
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉川 裕之 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (40158415)
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研究分担者 |
関谷 宗英 千葉大学, 医学部, 教授 (00092065)
八重樫 伸生 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00241597)
岩坂 剛 佐賀大学, 医学部, 教授 (60117067)
金澤 浩二 琉球大学, 医学部, 教授 (50092680)
藤井 多久磨 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (10218969)
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キーワード | CIN / HPV / 中央病理診断 / HPV抗体 / VLP抗体 / HLA / E6 / コホート研究 |
研究概要 |
1.CIN I/IIを対象にしたコホート研究の登録数は950例(中央病理診断による適格数810例)に達している。CIN IIIへの進展例は昨年は5例であったが、本年度は計24例に達し、進展へのリスク因子を来年度には解析できる見込みである。 2.コホート研究の中央病理診断の結果、組織診でHPV型との関連について成果があった。中央組織診断と関連した成果として、HPV感染時に見られる特殊な核内所見を見い出し、これがHPV16および関連型で多く見られることを示した(Int J Cancer,2003)。 3.喫煙などの危険因子の同定にはHPV DNAとHPV抗体両者の補正が必要であることを示した(Br J Cancer,2003)。 4.HPV16/52/58のうち複数のVLP抗体を有する場合にCINになりやすく、HPVの1つの型に抗体を有しても他の型の感染やそれに引き続くCIN発生を抑制しないことを示した(J Med Virol,2003)。 5.HPV16陽性のCINと子宮頸癌において、E6塩基配列のvariationとHLA Class II allelesを検討し、E6 prototypeではDRB1^*1501とDQB1^*0602、D25E(アジア型)ではDRB1^*1502、L83V(ヨーロッパ型)ではDQB1^*03032が有意に高頻度であった(Int J Cancer,2003)。
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