研究課題/領域番号 |
12218104
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山口 一成 熊本大学, 医学部付属病院, 講師 (20128325)
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研究分担者 |
上平 憲 長崎大学, 医学部, 教授 (80108290)
渡辺 俊樹 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30182934)
日野 茂男 鳥取大学, 医学部, 教授 (70012763)
出雲 周二 鹿児島大学, 医学部, 教授 (30143811)
片峰 茂 長崎大学, 医学部, 教授 (40161062)
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キーワード | ATL / HTLV-I / HTLV-Iキャリア / HTLV-Iぶどう膜炎 / HAM / 潜伏感染 |
研究概要 |
HTLV-I感染成立後、感染細胞は多クローン性に増殖するが、感染後約60年という長い潜伏期間中に単クローン性の増殖をおこし、ATLを発症する。キャリアは日本に約120万人存在するが、その一部しかHTLV-I関連疾患を発症しない。キャリアからのATL発症予防に向けて介入を考える時期になってきているが、それには共通のベースを持った多施設による共同研究が必須である。十分なインフォームドコンセントを伴って用意されたATL発症予備軍のデータベースは、生命科学の進歩による新しい技術が現れたとき、その応用を早期に実現するために必要である。ATL発症高危険群の長期追跡と発病予防研究班のプロジェクト(Joint Study on Predisposing Factors of ATL Development : JSPFAD)では感染から発症に至る生体内の変化を解析し、キャリアの中からハイリスクグループを絞り込み、年間発症率が約5%になる群を対象として、発症予防の臨床介入研究を試みるために、九州、四国、関東でのキャリア登録、検体の収集を一昨年から開始している。対象者は、血液専門医の把握する外来患者(献血者、母子感染対策で陽性を通知された経産婦を含む)の中から、ICを得ることができる人たち。臨床情報と末梢血でのプロウイルス量、sIL-2R、HLAなどとの関連についてデータを集積中である。
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