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2000 年度 実績報告書

骨髄腫を含めたM蛋白血症の進展と未熟形質細胞の動態との関連

研究課題

研究課題/領域番号 12218225
研究機関山口大学

研究代表者

河野 道生  山口大学, 医学部, 教授 (40161343)

研究分担者 石田 禎夫  札幌医科大学, 医学部, 助手 (20305220)
石川 秀明  山口大学, 医学部, 助教授 (40294623)
キーワード良性M蛋白血症 / 骨髄腫 / M蛋白血症 / 未熟形質細胞 / 表面抗原解析 / MPC-1 / 形質細胞分化
研究概要

骨髄腫の前癌病変と考えられる良性M蛋白血症(BMG)患者100例の骨髄中の形質細胞の分化度を表面抗原解析にて検討した。BMG患者100例につき、informed consentを得た後骨髄穿刺を行ない、骨髄液を採取した。常法のごとく、骨髄穿刺液から骨髄単核球を分離した後、FITC標識抗CD38抗体、PE標識抗CD19,MPC-1,あるいはCD49e抗体、およびPC5標識抗CD56あるいはCD45抗体で三重染色を行なった。フローサイトメーター(Epics Elite ESP,Coulter)で解析した。現在経過観察されているBMG患者100例の中で、20例において臨床的に進展増悪が観察された。その中で7例は診断基準に従って骨髄腫と診断された。進展増悪が観察された20例においては、骨髄中の単クローン性形質細胞の増加が見られるとともに、未熟形質細胞の比率が有意に増加していた。特に、臨床上骨髄腫と診断されるようになった症例では、未熟形質細胞の増加が目立った。従って、BMG患者においては骨髄中の単クローン性形質細胞の中で未熟形質細胞が増加してくると、骨髄腫への進展が予想されることが明らかになった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Ishikawa H: "Requirement of src family kinase activity associated with CD45 for myeloma cell proliferation by interleukin-6"Blood. (in press). (2001)

  • [文献書誌] Ishikawa H: "Proliferation of immature myeloma cells by interleukin-6 is associated with CD45 expression in human multiple myeloma."Leuk Lymphoma. 39(1-2). 51-55 (2000)

  • [文献書誌] 河野道生: "骨髄腫"綜合臨床. 49(10). 2619-2625 (2000)

  • [文献書誌] 河野道生: "免疫グロブリン異常"日本医師会雑誌特別号. 124(8). S91-S93 (2000)

  • [文献書誌] 河野道生: "多発性骨髄腫の発症機構および病態形成に関与するサイトカイン"炎症と免疫. 8(4). 441-450 (2000)

  • [文献書誌] 石川秀明: "骨髄腫とPax-5遺伝子およびCD19分子"臨床血液. 41(5). 404-406 (2000)

  • [文献書誌] 河野道生(分担): "標準血液病学"医学書院. 21 (2000)

  • [文献書誌] 河野道生(分担): "白血病・リンパ腫・骨髄腫 今日の診断と治療"中外医学社. 9 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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