研究課題/領域番号 |
12219206
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 茂明 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (60204468)
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研究分担者 |
武山 健一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (30323570)
高田 伊知郎 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (50361655)
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キーワード | 核内受容体 / 転写制御 / 男性ホルモン受容体異変トランスジェニックマウス / 転写共役因子 / 染色体ヒストンタンパク修飾酵素複合体群 / 細胞周期 / 染色体構造調節因子複合体群 / 性ステロイドホルモン |
研究概要 |
ステロイドホルモン核内受容体の転写制御機能を分子レベルで理解する目的に、性ステロイドホルモン受容体の転写促進能及び新たな核内受容体転写共役因子の検索・同定を試みた。その結果、細胞周期依存的に形成される複合体がエストロゲン受容体の機能を制御する可能性が示された。同様の手法により、Y染色体上の遺伝子機能を解析した結果、女性ホルモン受容体のRNAスプライシング制御因子であることを明らかにすることができた。また、既知の転写共役因子の効果を男性ホルモン受容体について調べた結果、染色体ヒストンタンパク修飾酵素複合体群に加え、染色体構造調節因子複合体群が受容体の機能に必須であることが分かった。一方、昨年作成した男性ホルモン受容体変異トランスジェニックマウスにおいて前立腺過形成が観察されたが、現在のところ明らかな癌化は、観察されていない。 性ステロイドホルモン受容体群の転写制御機能は、細胞周期依存的であることを明確にした。このことから、細胞周期依存的に形成される複合体群が受容体の機能を制御することで、性ホルモンによる細胞増殖分化を制御すると考えられた。また、男性ホルモン受容体変異体の前立腺癌での機能を明らかにするために作成したトランスジェニックマウスのホルモン及び抗ホルモン剤の効果から、受容体の重要性が明らかにされた。
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