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2001 年度 実績報告書

地球情報社会における地域社会発展の条件に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12301009
研究機関一橋大学

研究代表者

矢澤 修次郎  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20055320)

研究分担者 吉原 功  明治学院大学, 社会学部, 教授 (60062171)
伊藤 守  早稲田大学, 教育学部, 教授 (30232474)
古城 利明  中央大学, 法学部, 教授 (70055185)
山田 信行  帝京大学, 経済学部, 助教授 (80287002)
新原 道信  横浜市立大学, 商学部, 助教授 (10228132)
キーワードネットワーク化 / 情報化 / グローバル化 / 地域性 / 共同性 / コミュニティー・ネットワーク / ネットワーク組織 / 革新のミリュー
研究概要

今年度に行われた研究会、調査によって、焦点になったことは、1.情報社会化によって以前とはどこが最も重要な変化として現れるのか、2.地域の変化をどのように捉えたら良いのか、3.地域発展の条件としてなにが最も重要な要因としてあるのか、4.日本においてその問題を深く実証しようとするには、どこを対象にするのが妥当であるか、ということである。
1に関してはネットワーク化ということが重要であることがわかった。クローバル化、情報化は、すべてのものをネットワーク化する。だから、われわれの研究も、ネットワークを調べてゆくことになった。問題は、従来の人と人の繋がりとしてのネットワークとディジタル情報テクノロジーの支えがあってはじめて可能になった新たなネットワークとの関係の問題である。2.地域の変化とは、地域のネットワーク化、ネットワーク地域の登場である。この地域は共同性と地域性によって捉えられる従来の地域とは違う。地域はよりネットワーク化、広域化し、個人を中心として社会関係の再編成が行われる。この点を地域で捉えなければならない。3.に関しては、地域を構成する重要な要素の一つである組織内部のネットワーク構成と、地域におけるネットワーク構成がアーティキュレーションされることが最も重要であり、さらにそれがグローバルなネットワークにつながっていることが最も重要であるとの知見を得た。今後は、この点を日本のいくつかの地域に焦点を当てることによって深く実証することを課題とする。4.その地域の候補地としては、これまでの調査から、沖縄、福岡・大分、岐阜に絞り込んで行くことが重要であるとの合意ができたのが、収穫である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 矢澤 修次郎: "情報社会化と組織およびコミュニティネットワーク"梶田孝道編『講座・社会変動7 国際化とアイデンティティ』. ミネルワァ書房. 32-60 (2001)

  • [文献書誌] 伊藤 守: "情報化の展開と公共空間形成の可能性"『地域社会における高度情報化の展開とコミュニケーション行為の変容』科学研究費補助金基盤研究B-1 成果報告書. 194-210 (2001)

  • [文献書誌] 吉原 功: "読谷村の平和創造-地域力としての文化・芸能"PRlME(明治学院大学国際平和研究所). No.14. 63-65 (2001)

  • [文献書誌] 古城 利明: "「フロンティアとしての沖縄」"法学新報. 108巻3号. 417-443 (2001)

  • [文献書誌] 新原 道信: "境界のこえかた〜沖縄・大東島・南洋〜"立命館大学『言語文化研究』. Vol.13-1. 57-60 (2001)

  • [文献書誌] 山田信行: "グローバリゼーションと『国民社会』-労使関係は収斂するか"社会学評論. 52巻2号. 122-137 (2001)

  • [文献書誌] 井上 孝失: "現代環境問題論:理論と方法の再定置のために"東信堂. 198 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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