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2003 年度 研究成果報告書概要

新しい紛争処理形態についての実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12301012
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関東洋大学

研究代表者

細井 洋子  東洋大学, 社会学部, 教授 (80073633)

研究分担者 高橋 則夫  早稲田大学, 法学部, 教授 (50171509)
諸沢 英道  常磐大学, 人間科学部, 教授 (10105059)
樫村 志郎  神戸大学, 法学部, 教授 (40114433)
津富 宏  静岡県立大学, 国際関係学部, 助教授 (50347382)
辰野 文理  国士舘大学, 法学部, 助教授 (60285749)
研究期間 (年度) 2000 – 2003
キーワード修復的司法 / 紛争処理 / 対面的会話 / 被害者 / 加害者 / コミュニティ / 会議進行役 / 弁償
研究概要

4年間の研究成果は以下の点である。
1.新しい紛争処理形態としての「修復的司法」に対する一般の人々の意識を日豪において明らかにした。日本人は修復的司法導入の目的として「再犯防止」を第1にあげたのに対して、オーストラリアの人々は「犯罪の被害者にとって重要である」と考えていることが判明した。
2.オーストラリアは、1997年ごろから各州において「修復的司法」制度を導入してきたが、それが刑事政策(犯罪防止)にとってどのような効果をおさめているかについての評価研究は必ずしも十分なものではない。なかでも首都のACTおよびSAにおいては評価研究が行われてきた。
3.日本は、制度としては導入していないが、一つは少年矯正施設、二つは保護観察、三つはNGOを中心とした対話の会などで試験的に実施されているが、その評価については何もなされていないことが判明した。
4.平成15年11月8日、9日の二日間にわたって行った「公開研究会」は、豪から研究協力者の二人を招き、出席者も100人を超えるほど盛会であった。研究会は第1日目は日豪調査の結果について日豪の研究者が分析を行った。2日目は豪の研究者による特別報告、実務家、被害者自身、研究者による実施プログラムの紹介と課題について広く議論を重ねた。
5.今後、アジア諸国(韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ)について各地の伝統的な文化と近代的な紛争処理の形態との調和・軋轢などについて解明していきたい。
6.わが国において修復的司法を公的に導入すろためにはいろいろな壁があるが、それを克服するために今回の調査では一般人の他に実務家(弁護士、保護観察官、警察官、臨床心理技官)を対象に調査を行ったが、分析については現在進行中である。

  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 細井 洋子: "オーストラリアの修復的司法"罪と罰. 156号. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 細井 洋子: "アメリカ合衆国の修復的司法"罪と罰. 160号. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 細井 洋子: "修復的司法の周辺『犯罪の被害とその修復』"敬文堂. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 高橋 則夫: "修復的司法の探求"成文堂. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 樫村 志郎: "宗教的世界の会話的構成((1))((2)・完)"神戸法学雑誌. 49巻3,4号. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 辰野 文理: "犯罪被害者の実態とニーズ"現代刑事法. 第2巻2号2. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yoko Hosoi: "Restorative Justice in Australia"Crime and Punishment. No.156. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yoko Hosoi: "Restorative Justice in USA"Crime and Punishment. No.160. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yoko Hosoi: "Background of the RJ"Victim and Representation of Crime. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Takahashi, Norio: "Understanding of RJ"Victim and Representation of Crime. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kashimura, Shiro: "Discourse analysis of the Religious World"Koube Hougaku Zasshi. Vol.49 No.3,4. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tatsuno, Bunri: "Reality and Needs of Crime Victims"Gendai Keijihou. Vol.2 No.2. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2005-04-19  

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