研究課題/領域番号 |
12301019
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
久保田 文次 日本女子大学, 文学部, 教授 (20060650)
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研究分担者 |
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90269572)
松重 充浩 日本大学, 文理学部, 助教授 (00275380)
飯島 渉 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (70221744)
川島 真 北海道大学, 法学部, 助教授 (90301861)
深町 英夫 中央大学, 経済学部, 助教授 (00286949)
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キーワード | 20世紀中国 / 辛亥革命 / 日中関係 / 断絶 |
研究概要 |
昨年度末、本科学研究費研究会がオーガナイザーとなって国際ワークショップ「20世紀中国の構造的変動と辛亥革命」(2002年1月開催)を開催したが、本年度はまずこのワークショップの内容に関する検討を行うことから研究に着手した。 ワークショップに対する反響は、内外共に大きなものであった。このため、報告書を日本国内及び中国・香港・台湾・韓国の30ヶ所余りの研究機関に送付し、同時に、ワークショップの成果と課題を単に研究面において確認するだけでなく、「国際会議の開催の手法」という側面からも検討し、より機能的で消極的な研究成果の公表のあり方を模索していくべきことを確認した。 以上をふまえ、本年度は、研究代表者及び分担者は、引き続き、中国をはじめ世界各地で資料収集と研究者との討論を実施した。また、各地で開催された国際学会に積極的に参加し、情報の交換を行って、研究成果と問題点を共有し、それらを自らの研究に反映させた。 こうした研究の中で、確認されたことは、中国社会の変動を長期的構造的に検討することの重要性であり、同時に、1949年を構造的変動の断絶面から捉えるのではなく、むしろ、連続面から捉えることの重要性である。このことは、日中関係の推移にも見られる。日中関係は、たしかに1945年ないしは1949年をへて大きな曲折をへることとなったが、しかし、まったく断絶したわけではなく、社会的経済的な関係は、戦前との連続の面をもちながち推移してしていた。 なお、以上を基礎に、次年度に研究成果の公表のための会議を開催することを検討した。
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