研究課題/領域番号 |
12301023
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
山田 敬三 福岡大学, 人文学部, 教授 (90038498)
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研究分担者 |
山口 守 日本大学, 文理学部, 教授 (70210375)
下村 作次郎 天理大学, 国際文化学部, 教授 (20148670)
岩佐 昌あき 九州大学, 比較社会文化研究科, 教授 (60136546)
松浦 恒雄 大阪市立大学, 文学研究科, 助教授 (20173792)
秋吉 收 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (90275438)
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キーワード | 華文文学 / 華人文学 / 環太平洋圏 / 香港文学 / 台湾文学 |
研究概要 |
2000年4月より開始した本プロジェクトが本年度をもって終了するため、この4年間の研究成果を『境外の文化-環太平洋圏の華人文学』と題する論文集に集約して出版する。本来の研究題目は「環太平洋圏の華文文学に関する基礎的研究」であったが、イギリスやポルトガルの植民地から中華人民共和国に復帰した香港および澳門の文学を中国大陸の文学とは区別して分析する必要のあること、また、大陸の文学とは異なるファクターをもつ台湾の文学も含めて、それらを「境外」という概念で捕捉する必要が明らかになったからであり、さらにまた、環太平洋圏の華人社会が生み出した文化を、「華文の文学」に限定せず、「華人の文化」という範疇で捕らえ直す必然性を痛感したからである。論集全体は以下の三部に構成して、共同研究の分担者を中心に編成した。年内に汲古書院から刊行する予定である。 第I部:アメリカ篇・東南アジア篇・日本篇 第II部:台湾・香港篇ならびに関連文献の書評 第III部:華人文学研究の歴史と現状ならびに作家・作品目録 なお、本年度は中国世界華文文学学会の対外交流委員会主任である劉登翰氏(福建社会科学院文学研究所研究員・福建師範大学教授)を招聘して「香港文学の位置」に関する共同研究会を福岡および東京で開催した。
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