研究課題/領域番号 |
12301024
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
原口 庄輔 明海大学, 外国語学部, 教授 (50101316)
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研究分担者 |
横谷 輝男 青山学院大学, 文学部, 講師 (40266557)
岡崎 正男 茨城大学, 人文学部, 助教授 (30233315)
窪薗 晴夫 神戸大学, 文学部, 助教授 (80153328)
劉 勲寧 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (90261750)
中本 武志 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (10292492)
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キーワード | インターフェイス / 有声化 / 東京方言 / 鹿児島方言 / イントネーション / リエゾン / 最適性理論 / 可能なゆれと不可能なゆれ |
研究概要 |
昨年度に引き続き理論的研究と実証的研究を行い、かなりの成果を上げ、その一端を、国際学会LP2002で発表した。(1)特に有声化の現象に関して、(a)無声化、(b)有声化、(c)有声無声入れ替え(voicing exchange)の特徴を明らかにした(原口)。(2)日本語の2方言(東京方言と鹿児島方言)のアクセントを中心に研究を進め、東京方言では、語のモーラ数や音節構造によって複数のアクセント型が生じることを明らかにした。鹿児島方言についてもアクセント型と音節構造の対応関係を検討した(窪薗)。(3)音韻論と他の部門とのインターフェイスの研究をひきつづいて行い、多くの論争があった現代英語のto-縮約について、「文法化という意味的プロセスに基づく音韻現象である」という結論を導きだした(岡崎)。(4)フランス語については、リエゾンや女性形形成における口母音化を最適性理論の枠組みで説明するとともに、女性形の派生や同形語における品詞によるリエゾンの有無が、最適性理論において語彙層を分離することによって説明できることを明らかにした(中本)。(5)日本語アクセントに関する語種ごとの事例を観察し、それを制約に基づく文法理論(最適性理論)の枠組みから、基本的なパターンはもとより可能なゆれと不可能なゆれを捉える文法モデルを構築し、このモデルが実際の通時変化や言語習得とどのように関連するかの原理的説明を試みた(田中)。(6)英語のイントネーションに関する研究も行った(松井)。
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