研究課題/領域番号 |
12302002
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
菅 英輝 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (60047727)
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研究分担者 |
佐々木 雄太 名古屋大学, 法学部, 教授 (20040793)
豊下 楢彦 関西学院大学, 法学部, 教授 (90025156)
栗栖 薫子 神戸大学, 国際文化学部, 講師 (00294968)
リー ホンピョー 名古屋大学, 法学部, 助教授
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キーワード | 日米安保 / 周辺事態関連法 / 人間の安全保障 / 安全保障概念 / アジア太平洋 / 地方自治体 / 東アジア安保 / 基地問題 |
研究概要 |
本研究は、日米安保体制の役割、課題、問題点を総合的、学際的に検討するなかで、(1)21世紀システムのなかでの新たな安全保障概念と安全保障の枠組の可能性を検討し、さらに(2)周辺事態関連法が地方自治体や地域住民に及ぼす影響の解明を目指し、以上の考察をもとに、アジア太平洋の平和と安定に日本がいかなる役割をはたすことができるかを探求するものである。 本研究は3年プロジェクトであるが、初年度(平成12年度)は以下の活動をおこなった。 (1)研究会の開催:第一回「沖縄の選択」(諸見里道浩)、第二回「クリントン政権の東アジア政策と日米安保」(菅英輝)、第三回「朝鮮半島における平和と安全保障の現状と展望-南北首脳会談の結果をふまえて」、第四回「沖縄から見たサミット」(長元朝浩)、第五回「主権国家システムの変容と人間の安全保障」(栗栖薫子)、「東アジアの安全保障に関する中国の考え方」(藩国華)、「NATO拡大とコソボ紛争」(定形衛)、第六回「国際政治とパワー」(大河原伸夫)、第七回「南北首脳会談後の北東アジアにおける安全保障のダイナミクス」(鄭鐘旭)、第八回「沖縄の基地とブッシュ新政権の東アジア戦略」(我部政明) (2)一次資料を含めた文献の収集。菅、リー、栗栖、石田、諸見里はそれぞれ、米国、中国・韓国、コソボ、沖縄を訪問し、一次資料の収集とインタビューなどをおこなった。 (3)パワー概念、安全保障概念の洗い直し、日米安保の歴史的再検討など、冷戦後の安全保障を考える基本的視点の確認はできたので、初年度の活動はほぼ予定通りである。 二年目は、以上の点を踏まえて、21世紀システムにおける日米安保の位置づけ、地方自治体レベルの安保にかかわる諸問題の検討をおこなう。 (4)研究会の活動については、インターネット上に公開しているが、今後この点はさらに充実させていきたい。 http://www3.famille.ne.jp/^〜takef/security.htm
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