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2001 年度 実績報告書

国際化社会におけるリスク管理の経済分析

研究課題

研究課題/領域番号 12303001
研究機関東京大学

研究代表者

田渕 隆俊  東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70133014)

研究分担者 柴田 弘文  関東学園大学, 経済学部, 教授 (80112001)
八田 達夫  東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70008647)
井堀 利宏  内閣府, 経済社会総合研究所, 総括政策研究官 (40145652)
キーワード国際公共財 / リスク要因 / 保険機能 / 国際貿易 / 社会保障 / 財政危機 / 地域間競争
研究概要

外生的なリスク、戦略的なリスクのそれぞれについて、その大きさと国際社会に及ぼす影響について、調査した。とくに、地球環境保全技術やWTOに代表される国際自由貿易の利害調整体制に実際上の相克が起こる事例およびその対応策について、資料の調査と評価を行った。これらの目的のために、アメリカ・ECなどへの調査、研究の打ち合わせを行った。ついで、そうしたメカニズムを説明できる理論的なモデルを構築した。たとえば、外生的なリスク要因が上昇したとき、どのような影響がマクロ経済におよぶのかを、国際保険市場と国際公共財を考慮した一般均衡モデルを用いて分析した。なかでも、経済成長に与える効果を理論的に解明したことが、1つの研究成果といえる。たとえば、2国間で異質性が拡大している場合には、世界共通のリスク要因が上昇しても、それが各国の経済厚生に与える効果は長期的に異なり得る。
さらに、国内政策としてのリスク管理政策を、社会保障制度改革、貿易摩擦での国内競争産業への補償政策などを中心として、理論的、実証的に分析を進めた。そのために、各国の再分配政策、社会保障制度の現状について、主として、利害関係者間での再分配制度の評価という視点から、調査と研究を行った。また、財政運営に関するリスク要因として、財政破綻の問題を取り上げて、その現実性を実証分析するとともに、利益団体間でのゲーム的な行動がどのように財政危機を加速させ得るかについて、理論的な検討を加えた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] T.Tabuchi: "Agglomeration and trade revisited"International Economic Review. (近刊).

  • [文献書誌] T.Tabuchi: "Taste heterogeneity, labor mobility and economic geography"Journal Development Economics. (近刊).

  • [文献書誌] T.Tabuchi: "On Interregional Price Differentials"Japanese Economic Review. 52. 104-115 (2001)

  • [文献書誌] Tabuchi, T.: "On the evolution of a multi-regional system"CORE Discussion Paper. 2001/3. (2001)

  • [文献書誌] Ihori, T.: "A Dynamic Model of Fiscal Reconstruction"European Journal of Political Economy. 17. 1057-1097 (2001)

  • [文献書誌] Ihori, T: "Defense Expenditures and Allied Cooperatio"Journal of Conflict Resolution. 44. 854-867 (2001)

  • [文献書誌] 井堀利宏: "財政再建は先送りできない"岩波書店. 234 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2020-12-28  

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