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2000 年度 実績報告書

スローン・デジタル・スカイサーベイによる銀河天文学

研究課題

研究課題/領域番号 12304008
研究機関東京大学

研究代表者

関口 真木  東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40216528)

研究分担者 市川 伸一  国立天文台, 天文学データ解析計算センター, 助教授 (80211738)
市川 隆  東北大学, 理学部, 助教授 (80212992)
福来 正孝  東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40100820)
土居 守  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00242090)
キーワード全天サーベイ / 銀河光度関数 / 重力レンズQSO / 銀河団検出
研究概要

SDSSのサーベイ観測は、平成12年10月に本サーベイを開始することが出来た。ハードウェアは基本的にすべて完成し、SDSS共用の1次解析のソフトウェア-も最終版に相当するものでこれまでのデータを再解析を行っている。データ解析で大きく進展した点は3点ある。まず、測光観測と赤方偏移の観測から、銀河の光度関数を精密に決定することに成功し、現在の宇宙モデルと大きく矛盾がないことが確認された。二点目は、重力レンズQSOの候補を自動的に検出するアトラスパイプラインとしてのソフトウェアーをこれまでにない方法を開発して(分割色法)完成させ、実際にその中かなら重力レンズQSO天体が確認されたことである。この重力レンズQSO天体(SDSS1226-0006)は比較的特異なスペクトルを持っていることが別観測でわかっており、X線も含めた多角的な研究を開始したところである。この成果を踏まえて、今後データが急激に増えることにより重力レンズQSOの天文学の成果が大きく期待できる。三点目はアトラスパイプラインのもう一つの部分として、自動的に銀河団を検出するソフトウェアーを完成した。出来るだけバイアスを加えない検出方法(色区別増感法)を新しく開発し、検出効率・他の方法との比較などの研究を行い、十分な性能を持っていることが確認できた。暫定的ではあるがこの銀河団検出法をこれまでのSDSSデータに適応し、銀河団カタログを作成している。この中から、これまでの典型的な銀河団とは違うものも見つかっており、これらは現在調査中である。このように平成12年度は、撮像/分光とも無事本サーベイを開始することが出来、アトラスパイプラインの部分も独自の手法に基づくユニークなものを開発することが出来、それを実際に使った研究成果を得始めることが出来た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Fan,XiaoHui, et al.: "High-Redshift Quasars Found in Sloan Digital Sky Survey Commissioning Data.IV. Luminosity Function from the Fall Equatorial Stripe Sample"Astronomical Journal. 121. 54 (2001)

  • [文献書誌] Fan,Xiaohui, et al.: "High-Redshift Quasars Found in Sloan Digital Sky Survey Commissioning Data.III.A Color-selected Samplet at I^*<20 in the Fall Equatorial Stripe"Astronomical Journal. 121. 31 (2001)

  • [文献書誌] York,Donald G., et al.: "The Sloan Digital Sky Survey : Technical Summary"Astronomical Journal. 120. 1579 (2000)

  • [文献書誌] Blanton,M.R., et al.: "The Luminosity Function of Galaxies from SDSS Commissioning Data"AAS. 197. 2703 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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