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2003 年度 実績報告書

海底の位置と海水の3次元速度構造の同時決定-海底測位の飛躍的向上をめざして-

研究課題

研究課題/領域番号 12304023
研究機関名古屋大学

研究代表者

安藤 雅孝  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (80027292)

研究分担者 田所 敬一  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助手 (70324390)
山田 功夫  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (60022670)
平原 和朗  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (40165197)
キーワード地殻変動 / GPS / 超音波 / 位置決定 / 音速構造 / 測定機器開発 / キネマティックGPS / 音響測距
研究概要

GPS観測網は、気象観測におけるアメダスや気象衛星のように、日本の地震火山噴火監視にはなくてはならない観測手段となった。現在はミリメートル単位での変動も検出可能となり、さらに地震波までも検出しようとの試みもなされている。このように陸上観測の進展はめざましい。しかし、GPSの電波は水中では伝播しない。このため、海底下の動きは手つかずのままに残された。日本列島の主な変動は海底下で進行している。海底下の動きを捉えることなしに、日本列島の変動の真の解明はされないだろう。特に、東南海・南海地震の発生が予測される南海トラフ沿いでの観測が急がれる。
本研究では、駿河湾内に4カ所計12点設置しており、繰り返し観測を実施している。測定海域の水深は、駿河湾では約1000mである。本年度は、2002年に実施した駿河湾内で3ヵ月間に5回測定したデータの再解析を重点的に行った。1回の測定の測定回数は300点程度であり、位置決定精度は、水平で5cm、上下方向で10cm程度に収まっている。しかし、測定日を変えて、繰り返し観測を行うと測定値の差は1回の測定の誤差よりも大きくなる。中には30cmも平均から離れているものもある。各観測日では300点程度の測定数である。特に精度の悪い日は測定数が200点と少ない。音速構造の不均質性に起因する誤差が取り除けていない可能性が高い。現在名古屋大学が熊野海盆で実施している測定数は、1万点近くに上るため、精度は数倍改善されるものと期待される。本年度は、系統誤差を取り除くための補正などを組み込むことにより、海底位置決めの精度を向上させる方法も開発した。これらについては、あと2〜3年程度で解決するものと考えられる。今後、成果は順次公表する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 安藤 雅孝: "南海トラフの巨大地震"建築雑誌. 118・1503. 12-15 (2003)

  • [文献書誌] 安藤 雅孝: "超音波で地震のメカニズムを知る"超音波TECHNO. 16・2. 9-14 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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