研究分担者 |
河原 政典 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 助手
佐藤 陽彦 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10038953)
川田 順造 広島市立大学, 国際学部, 教授 (50107835)
楠本 綾乃 株式会社シンエイ, 商品開発部研究室, 室長(研究職)
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研究概要 |
1.平成13年5月に島根県飯石郡吉田村において男性3名,女性5名の身体測定と生清時間を調査した.また,男性3名の天秤捧による運搬作業の生体負荷歩容測定および歩容のVTR記録を行った. 2.平成13年8月に島根県飯石郡吉田村において,現在あるいは過去に農・林業に従事している(いた)50歳以上の男女高齢者99名の身体測定,下体部柔軟性の調査、および歩容と立位姿勢のVTR記録を行った. 3.平成13年11月に東京都千代田区において50歳以上の男女高齢者135名に対して,上記1と同じ調査を実施した. 4.上記2,3で行った歩容の計測は,ビデオテープから歩幅,歩数,速度を算出した.これらのデータは身体計測のデータと並んで動態時の基礎的なデータとして収集している`生活履歴,生活環境の異なる被験者群の勧態データを比較していくための,基礎的なデータベースを作成した.歩行速度は都市住民の東京都千代田区の高齢者が農村住民の吉田村住民よりはやい傾向にあった.この歩行速度の違いは、千代田区高齢者が有意に多い歩数で同じ距離を歩いていることに起因しているように考えている.これは速く歩かなければならない社会環境への適応現象と考えられるので,実験室内での歩容の計測だけでなく,街頭など日常生渚ないでの歩容測定が必要であるとの議論がなされた.身体の上下動などを画像から解析する方法をいくつか検討したが,いまのところ決定的な方法にはいたっていない. 5.歩容のデータと同様に立位姿勢の画像もデータベースの予定である.立位姿勢の画像については,姿勢を分類する方法を検討中である.
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