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2002 年度 実績報告書

生業活動に伴う身体技法と体形の関連性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12304051
研究機関大妻女子大学

研究代表者

芦澤 玖美  大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (90086554)

研究分担者 河原 雅典  大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 助手
佐藤 陽彦  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10038953)
川田 順造  神奈川大学, 法学部, 教授 (50107835)
楠本 彩乃  株式会社シンエイ, 商品開発部, 研究室・室長(研究職)
キーワード生業活動 / 身体技法 / 体形 / 生体負担
研究概要

1.平成14年7月25-27日,および8月23-26日に三重県鳥羽市答志島桃取町において漁業に従事している50歳以上の男105名,女104名に対して身体測定,下体部柔軟性の調査,および歩容と立位姿勢のVTR記録を行った.また生活時間の聞き取り調査も行った.
2.上記1で採取した身体測定データはHeath-Carter法によるソマトスコア算定のための処理を実施した.今後は,これまでに行った農村(広島県吉田村)と都会(東京都千代田区)の同年齢層の結果と会わせて,生業によるソマトタイプの特徴を明らかにする.また,高齢でなお生業を続け,身体を日常的に使っている農業漁業従事者と,室内での趣味的な生活を享受している年の高齢者の身体の柔軟性を比較する.
3.上記1で行った歩容計測のビデオテープから歩幅,歩数(cadence),速度について,現在分析中である.これらのデータは身体計測のデータと並んで動態時の基礎的なデータとして収集している.
4.立位姿勢の画像から,体幹の前傾角度をひとつの指標として分析中である.体幹の前傾が腰椎前湾と骨盤前傾の消失をもたらし,そのため歩幅が減少するという仮説を設定している.立位姿勢からのデータは歩容の差異を理解するのに役立つ.
5.平成14年8月29-31日に山形県羽黒町松ヶ岡の民俗文化財収蔵庫で,また同年10月10-14日に山形県酒田市と岩手県川井村で民具調査を行った.これによって現在消失した身体技法と道具の関係を民俗学的に明らかにする.
6.本年は4名の海外共同研究者を招き,インドネシアとフィリピンのソマトスコア算出のための処理を行った.これは将来的に,生業を含めた生活環境と体形の国際比較を目指すものである.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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