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2000 年度 実績報告書

直下地震に対する部材,架構の耐震性能向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12305036
研究機関明治大学

研究代表者

狩野 芳一  明治大学, 理工学部, 教授 (80061860)

研究分担者 野口 弘行  明治大学, 理工学部, 教授 (40062012)
洪 忠憙  明治大学, 理工学部, 教授 (10061904)
高木 仁之  明治大学, 理工学部, 講師 (70130820)
小山 明男  明治大学, 理工学部, 講師 (90285099)
菊池 雅史  明治大学, 理工学部, 教授 (90130806)
キーワード直下地震 / 耐震性能 / 地震応答 / 高速加力 / 多軸応力 / PC・RC構造部材 / 木質構造部材 / 二次部材
研究概要

本年度の研究実績の概要は、以下の通りである。
(1)鉄骨のパネル補強工法による補強架構の静的学実験を行い、吸収エネルギー、履歴減衰、損傷変位等に関するデータを集積、検討した。また、各種補強材を付加したRC架構の地震応答結果を目標とする損傷(塑性変位)以内にコントロールする応答解析、設計手法の開発で有益な成果に至りつつある。
(2)衝撃加力(100kine程度)による逆対称曲げせん断加力実験から損傷したPCはり部材について、ひび割れをエポキシ樹脂およびせん断補強としてカーボンシート巻き付けによる補強を行い、再度衝撃加力を行いその補強効果を検討した。その結果、破壊性状において補強後は、弾性剛性の回復には至らなかったが、耐力、靭性ともに優れた挙動を示した。
(3)平成11年度に行った実大実験(2階建4間X6間)の各壁面と同型の開口を有する耐力壁単体(4間〜3間で実大建物壁面と同じ開口配置を有する)について水平加力実験を実施した。この結果をもとに実大建物の挙動をより深く解明できるものと考えている。
(4)木質耐力壁の剛性が変形速度に依存することについての実験的研究を行った。その結果、ある特定の速度での剛性の増大が顕著であることが判明した。
(5)プレキャストカーテンウォールを中心に,非構造部材(壁)の種類,施工方法・実績,既往設計法などについて文献調査を行った。これらから,非構造部材の耐震性に関し,問題点の抽出・検討を行った。また,プレキャストカーテンウォールの主要材料である各種軽量コンクリートを用いた壁部材を作製し,せん断加力実験を行った。これにより,コンクリートの単位容積質量と強度および破壊特性について検討した。

  • 研究成果

    (24件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (24件)

  • [文献書誌] 西村直人,松村信一郎,渡辺達也,洪忠憙: "制震部材・ダンパーによる建築物の耐震性能の向上化(その1.鉄骨ブレース架構,制震ブレース架構の耐震性と地震応答)"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-2. 441-442 (2000)

  • [文献書誌] 西村直人,松村信一郎,渡辺達也,洪忠憙: "制震部材・ダンパーによる建築物の耐震性能の向上化(その2.フレーム架構,制震ブレースの剛性比と地震応答)"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-2. 443-444 (2000)

  • [文献書誌] 武部良樹,小林正人,小平孝同,金子快郎,洪忠憙: "中間層免震建物の振動特性と地震応答-(その1)上・下部構造部の質量比および免震層減衰(粘性型)の影響-"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-2. 549-550 (2000)

  • [文献書誌] 小林正人,武部良樹,小平孝,金子快郎,洪忠憙: "中間層免震建物の振動特性と地震応答性状-(その2)上・下部構造部の質量比、及び免震層減衰(履歴型)の影響-"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-2. 551-552 (2000)

  • [文献書誌] 呉小丹,渡辺達也,洪忠憙: "制震部材・ダンパーによる建築物の耐震性能の向上化-オイルダンパーの諸性能と低層建物への適用性-"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-2. 879-880 (2000)

  • [文献書誌] 野口弘行,梶川久光,富居勝宏,平田俊二: "実大2階建木質パネル住宅の2方向加力実験に関する研究〜その1・研究目的及び実験概要〜"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 185-186 (2000)

  • [文献書誌] 富居勝宏,野口弘行,梶川久光,中尾行宏: "実大2階建木質パネル住宅の2方向加力実験に関する研究〜その2・現設計法との比較・検討〜"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 187-188 (2000)

  • [文献書誌] 梶川久光,富居勝宏,野口弘行,壱岐俊英: "実大2階建木質パネル住宅の2方向加力実験に関する研究〜その3・2方向加力による影響について〜"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 189-190 (2000)

  • [文献書誌] 渦波きさら,野口弘行,伊藤修一: "偏心率と床剛性を考慮した木質構造物の振動性状に関する研究(その1)-研究目的及び実験結果-"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 289-290 (2000)

  • [文献書誌] 伊藤修一,野口弘行,渦波きさら: "偏心率と床剛性を考慮した木質構造物の振動性状に関する研究(その2)-解析方法及び実験値と解析値との比較検討・考察-"日本建築学会大会学術講演梗概集. C-1. 291-292 (2000)

  • [文献書誌] 本村明日香,鈴木秀三: "枠組壁工法における荷重伝達機構に関する実験的研究"日本建築学会学術講演梗概集. C-1. 75-76 (2000)

  • [文献書誌] 滝澤一孝,高木仁之: "衝撃力を受けるPC梁の挙動に関する実験的研究"コンクリート工学論文集. 第22巻第3号. 859-865 (2000)

  • [文献書誌] 高木仁之,百武茂,望月泰宏: "軸力・せん断・曲げ応力作用化のシアコッター接合部耐力に関する研究"明治大学理工学部研究報告. No.23. 15-22 (2000)

  • [文献書誌] 高木仁之,望月泰宏,酒田佳恵: "RCプレキャスト耐震壁の水平接合部耐力に関する研究"明治大学理工学部研究報告. No.23. 31-40 (2000)

  • [文献書誌] 若松,宮脇,雷,白石,高木: "引張軸力を受けるPC柱のせん断強度に関する研究(その1.実験概要及び実験結果)"日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 971-972 (2000)

  • [文献書誌] 雷,若松,宮脇,滝澤,高木,白石: "引張軸力を受けるPC柱のせん断強度に関する研究(その2.せん断抵抗機構に関する考察)"日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 973-974 (2000)

  • [文献書誌] 加藤,滝澤,亀田,高木: "衝撃力を受けるPC梁の挙動に関する実験的研究(その1.実験計画及び実験概要)"日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 977-978 (2000)

  • [文献書誌] 滝澤,加藤,若松,高木: "衝撃力を受けるPC梁の挙動に関する実験的研究(その2.各実験因子の影響)"日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 979-980 (2000)

  • [文献書誌] 道正泰弘,菊池雅史,成川匡文,大島豊,内川祐一郎,小山明男: "再生コンクリートの建築構造用コンクリートへの適用(その10 中性化した再生骨材が再生コンクリートの圧縮性状に及ぼす影響)"日本建築学会大会学術講演梗概集. A-1. 1045-1046 (2000)

  • [文献書誌] 小山明男,菊池雅史,三浦隆広: "多孔質骨材を用いたコンクリートの諸性質に関する基礎的研究(その2 モルタルの圧縮強度およびヤング係数に及ぼす多孔質骨材の影響)"日本建築学会大会学術講演梗概集. A-1. 547-548 (2000)

  • [文献書誌] 三浦隆広,菊池雅史,小山明男: "超軽量コンクリートの諸性質に及ぼす骨材含水率の影響"日本コンクリート工学年次論文集. Vol.22-No.2. 235-240 (2000)

  • [文献書誌] 橘高義典: "軽量繊維補強コンクリートパネルの曲げ試験におけるひび割れ分散効果(その2:破壊力学手法による軟化材料のひび割れ分散を考慮した曲げ変形分"日本建築学会大会学術講演梗概集. A-1. 393-394 (2000)

  • [文献書誌] 吉岡昌洋,橘高義典,田村雅紀: "超軽量繊維補強コンクリートの付着性状"日本建築学会大会学術講演梗概集. A-1. 371-373 (2000)

  • [文献書誌] M.W.チャロンゲ,河辺伸二,武藤正樹,岡島達雄: "締固めの水平振動がプレキャストコンクリートの圧縮強度に与える影響"日本建築学会大会学術講演梗概集. A-1. 665-666 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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