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2002 年度 実績報告書

有機ハロゲン化合物の生成と分解の物理化学

研究課題

研究課題/領域番号 12305050
研究機関東北大学

研究代表者

中村 崇  東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (20112360)

研究分担者 柴田 悦郎  東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (70312650)
葛西 栄輝  東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (50134044)
キーワードダイオキシン類 / クヌッセンセル / 蒸気圧 / 有機ハロゲン化合物
研究概要

本研究の目的は、測定例が非常に少ないダイオキシン類の低温における蒸気圧の精密測定および物理化学物性値のデータベース化、さらには、ダイオキシン類と種々の酸化物との吸着および反応機構を明らかにすることである。
本年度は、昨年度に引き続き、初年度に開発したクヌッセンセル熱重量質量分析システムを用いて、ダイオキシン類の低温における蒸気圧を測定した。昨年度は、DD、DF、OCDDおよびOCDFについて293Kから500Kの間で蒸気圧を測定したが、今年度は、1-MCDD,2,3-DCDD,1,6-DCDD,2,7-DCDD,1,2,4-TrCDD,1,2,3-TrCDD,1,7,8-TrCDD,1,3,6,8-TeCDD,1,3,7,9-TeCDD,1,2,3,4-TeCDD,1,2,6,7-TeCDD,1,2,4,7,8-PeCDD,1,2,3,4,6,9-HxCDD,1,2,3,4,6,7,9HeCDDの蒸気圧を293Kから500Kの間で測定し、クラウジウスークラペイロンの式を用いて、蒸気圧と温度の関係より昇華のエンタルピーを導出した。また、臭素系ダイオキシン類であるOBDDの蒸気圧も測定した。
量子化学計算により、臭素系ダイオキシン類(PBDD/Fs)および臭素化塩素化ダイオキシン類(PXDD/Fs)の生成自由エネルギーを求め、データベース化した。
活性炭、Fe_2O_3、Ca(OH)_2およびグラファイトのダイオキシン類吸着特性をクヌッセンセル法を応用することにより測定した。つまり、それぞれの粉末試料とOBDD粉末を混合し、クヌッセンセルを用いてOBDDの見かけの蒸気圧を測定することにより、吸着特性を評価した。その結果、活性炭では見かけの蒸気圧はゼロとなり、また、その結果を比表面積等を用いて解析した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Xian-Wei Li, Etsuro Shibata, Eiki Kasai, Takashi Nakamura: "Vapour Pressure Determination for Dibenzo-p-dioxin, Dibenzofuran, Octachlorodibenzo-p-dioxin and Octachlorodibenzofuran Using Knudsen Effusion Method"Materials Transactions. Vol.43, No.11. 2903-2907 (2002)

  • [文献書誌] Xian-Wei Li, Etsuro Shibata, Takashi Nakamura: "Thermodynamic Properties of Polybrominated Dibenzo-p-dioxins and Dibenzofurans Calculated by Density Functional Theory"Materials Transactions. Vol.44, No.5(掲載決定済み). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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