研究分担者 |
武市 祥司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (90291319)
榎澤 誠 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40011077)
青山 和浩 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80222488)
濱田 邦裕 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40294540)
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研究概要 |
本年度の研究では,安全性を作業性との相関から整理し,作業の安全性の評価の考え方を明確にした。また,評価方法だけではなく,その評価の設計へのフィードバックも検討した。そのための必要な柔軟な製品モデルの定義や,柔軟な設計変更機能に関して検討した。具体的な研究実施項目の実績を以下に挙げる。 (1)安全情報のナレッジサーバーの構築と,そのための構造化手段の検討 既存の安全情報のデータベースはテキスト中心であり,実際に安全情報を効果的に獲得するには構造化が必要である。本年度は,実際に知識を構造化し,利用するためには事故のプロセスを明らかにした。すなわち,災害の直接的原因となる「ハザード」とそのハザードに影響を与える他の「要素」に大別し,過去の事故事例などを安全管理のためのナレッジとして構造化するモデルを提案した。 (2)既存の設計・生産計画支援システムとの統合により設計者・計画者が容易に扱えるシステムを構築する 研究代表者らが構築している設計生産計画支援システムにおいて,前年度の研究成果によって,製品情報から製品を製造するために必要な作業情報の抽出モデルが検討さした。今年度は,さらに引き続いて,上記(1)の安全情報のナレッジサーバーとの統合化を目的に,作業に関係する生産資源,作業環境に関係する情報の管理,抽出の具体的手法を明確にした。 (3)作業の安全性の評価 抽出された作業の安全性を評価するためには,評価を数値化する必要がある。そのために,評価機能を明確にした評価モデルを定義にした。本研究では,作業性に関係する量的な部分と質的な部分を整理し,評価モデルのベースを検討し,提案した。
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