| 研究課題/領域番号 |
12306015
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| 研究機関 | 山口大学 |
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研究代表者 |
木曽 康郎 山口大学, 農学部, 教授 (10142374)
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| 研究分担者 |
本道 栄一 山口大学, 農学部, 助教授 (30271745)
山本 芳実 山口大学, 農学部, 助教授 (40115514)
岩田 祐之 山口大学, 農学部, 教授 (40193750)
奥田 優 山口大学, 農学部, 助手 (10325243)
森本 将弘 山口大学, 農学部, 助手 (30274187)
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| キーワード | 子宮NK細胞 / MHC / IL-2 / IL-15 / IL-2レセプター / ラセン動脈 / 脱落膜 / パーフォリン |
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| 研究概要 |
前年度検討したモデルの結果から、TgE26とTg2Rβは流産モデルとして有効であることが示唆されたので、本年度はこれらのマウスを中心に検討した。さらに、RAG-2^<-/->・γc^<-/->、Perforin^<-/->、β2-microglobirin^<-/->マウスに関しても検討した。
TgE26とTg2Rβモデルで誘発された流産は胎盤血管構築の、特に脱落膜中のラセン動脈の形成不全により、引き起こされたことが分かった。TgE26では子宮NK細胞の欠損により、Tg2Rβでは子宮NK細胞の異常分化により、ラセン動脈の形成不全が起こったことが強く示唆され、IL-15が子宮NK細胞の分化に深く関わっていることが示唆された。
一方、RAG-2^<-/->・γc^<-/->マウスでは流産が誘起されなかったが、TgE26と同様に子宮NK細胞の欠損により、ラセン動脈の形成不全が起こっていた。Perforin^<-/->マウスでも流産が誘起されなかったが、脱落膜細胞の早期の壊死がみられたので、子宮NK細胞が含むPerforinは脱落膜の維持に寄与していることが示唆された。β2-microglobirin^<-/->マウスは正常と同様でMHCは子宮NK細胞の分化・機能に関係していないと思われた。
次年度は、RAG-2^<-/->・γc^<-/->、Perforin^<-/->、β2-microglobirin^<-/->マウスに関して、脱落膜形成を中心に生殖免疫学的アッセイを行う予定である。
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