研究課題/領域番号 |
12307015
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永井 良三 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60207975)
|
研究分担者 |
高橋 利之 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40236302)
杉浦 清了 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10272551)
小室 一成 千葉大学, 医学部・附属病院, 助教 (30260483)
世古 義規 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30240708)
|
キーワード | 転写因子 / サイトカイン / 虚血再灌流 / ミオシン軽鎖 / BTEB2 / Klotho 遺伝子 |
研究概要 |
1.圧負荷ストレスに関してはラット大動脈縮窄モデルを作成し心肥大形成の経時変化を確認した。各週令の組織よりRNAを抽出しDNA Chipを用いて遺伝子発現レベルを解析、これまでに報告された結果との相違点について検討している。2.虚血再灌流については培養心筋細胞に低酸素・再酸素化刺激を加えた後培養液上清をゲル濾過にかけ各分画の生理活性を1)血管平滑筋収縮作用2)心筋カルシウムトランジエントに対する作用によって評価した。活性分画より物質の単離を試みている。3.サイトカインストレスに関してはTNF-αついて検討した。TNF-αを加えて培養した心筋細胞よりRNAを抽出、活性化されるものをDNA Chipにより検出したが持続的に発現する転写因子は現在発見されていない。4.ミオシン軽鎖については家族性肥大型心筋症において報告された突然変異のうち筋の短縮速度を増加させるとされるもの4種類、アクチンとの相互作用部位に変異を持つもの1種類のcDNAを作製した。これをアデノウイルスベクターを用いて単離心筋細胞内で発現させる予定である。また単離心筋細胞の機能評価のために単一心筋細胞の発生張力とカルシウムトランジエント同時測定システムを開発した。5.転写因子BTEB2とGal4のNNA結合ドメインの融合タンパクをを発現するよう形質転換した酵母に血管のcDNAライブラリーを加え培養を行った。陽性クローンからプラスミドを回収し絞り込みを行っている。 6.NOSの発現レベルおよび活性、さらにNO産生を測定するシステムを完成した。Klotho遺伝子を発現するCOS細胞に対しサイトカイン刺激を加え反応を解析している。
|