研究課題/領域番号 |
12307018
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
板井 悠二 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30010268)
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研究分担者 |
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
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キーワード | 蛍光X線 / CT / 微量元素 / 生体組織 / 定量解析 / 高空間分解能 |
研究概要 |
蛍光X線分析は、基礎医学分野の研究で活発に利用され、5-8μmの空間分解能での解析で、腫瘍内の銅や亜鉛の減少、パーキンソン病ではメラノサイトに通常より鉄や亜鉛が高濃度に沈着している等の事柄が明らかとなった。しかし、従来の手法では、組織切片を作製し試料をXY方向にスキャンして微量元素分布画像を得なければならず、組織切片作製上の手技的なアーチファクトが生じたり、組織切片作製のため生きた状態に近い条件下での微量元素分析が不可能であった。そこで、加速器から発生する放射光の特長(高輝度、波長可変性、直線偏向性)を最大限に利用し、組織切片等の作製を必要としない、μmレベルの高空間分解能な微量元素検出型X線CTを作製する。 平成12年度は、5μmの空間分解能の計測が可能な位置精度の高いX線光学システム、高計数率半導体検出器、計測制御用の計算機からなる蛍光X線CT装置を作製した。これにより収集画像の各スキャン点の高空間分解能化が可能になった。また、従来使用した検出器の約2倍の高計数率な計測が可能となり計測時間が短縮した。更に、エネルギー分解能が700eVから200eV以下となり、特定元素から発生する蛍光X線を正確に検出できるようになった。加えて、特定元素の分布画像(蛍光X線画像)と形態画像(透過、及びコンプトン画像)を重ね合わせ、定量的な元素分布の評価が可能なソフトの作製を行なった。実験施設(高エネルギー加速器研究機構AR ring)の改修のため本格的な実験は、来年度の後半に行なう予定である。
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