研究課題/領域番号 |
12307055
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋爪 誠 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90198664)
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研究分担者 |
掛地 吉弘 九州大学, 大学病院, 助教授 (80284488)
漢那 朝雄 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00274465)
財津 昭憲 九州大学, 大学病院, 助教授 (90037416)
富川 盛雅 九州大学, 大学病院, 助手 (60325454)
川中 博文 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (10363334)
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キーワード | 携帯電話 / 心肺蘇生法 / 災害救急医療情報 / 遠隔医療ネットワークシステム |
研究概要 |
本研究では、移動緊急車両(救急車)内の様子(カメラ動画像)を400MHz帯の電波を用いた日本初の無線送信システムの開発を試みた。このシステムは、ハードウエアでカメラ画像を圧縮し、400MHz帯での限界の電送を行い、受信画像はブラウザで見ることが可能なシステムで送信機・受信機とも専用に開発・製作を行った。また、今回我々は、携帯電話3社における公式サイトとして採用された「ポッケの救急箱」のコンテンツ内容の充実を図った。 具体的には全国の救急病院検索機能のうち表示内容を充実させること及び災害時を想定して厚生労働省の「広域災害救急医療情報システム」を補完する連絡システムとしての可能性を検討する目的で、全国約4,266の救急病院に標榜科・担当者連絡先などのアンケート依頼・および医療機関名称確認を行った。2度の回収率は17.58%であった。 最近の「ポッケの救急箱」へのアクセス件数については、毎日300-400名が計2000-3000画面程度への閲覧となっており、開始当初に比べると安定して増加しているという結果が得られた。 しかし、コンテンツ内容別のアクセス件数では、ある意味「おまけ」ともいえる「医学まめ知識」へのアクセス件数が全体の9割以上を占め、我々が本来一般市民にアクセスして欲しいと考えている心肺蘇生法あるいは救急病院検索関連ページへのアクセスはほとんど増加していなかった。 しかし、アクセス者からの「ご意見」には、小児の救急時に本サイトを活用したことにより慌てずに済んだあるいは救急車の出動を思いとどまったなどの感謝メールもあり、一部問題となっている救急車出動件数増加の抑制に貢献する可能性が示唆された。
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